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第231回定例セミナー報告


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第231回定例セミナー【報告】

テーマ:
「国際協力NGOによるプレゼンテーション・コンペ 〜企業とNGOの協働推進に向けて〜」
発表NGO: ・ (特活)ACE(エース)- 児童労働
・ (特活)エーピーエスディ(APSD)- 農業・環境
・ (特活)シェア=国際保健協力市民の会 - 保健・医療
・ (特活)ソムニード - 地域づくり
・ (特活)地球市民ACTかながわ - 栄養・就学
・ (特活)難民を助ける会 - 緊急支援
実施日: 2008年9月18日(木)
会 場: JICA地球ひろば セミナールーム202
今回は、定例セミナー初めての試みとして「国際協力NGOによるプレゼンテーション・コンペ」を開催しました。

プレゼンテーションを行ったのは、共催であるJICA地球ひろばが実施した「組織力アップ!NGO人材育成研修」に参加した6つの国際協力NGOです
(上記参照)。

各団体の持ち時間は10分。その中でいかに上手く団体の活動紹介をして、協働企画のポイントの説明をするか。そこが1年間の研修で磨いたスキルの見せ所です。 各プレゼンテーター達は、およそ2ヶ月をかけて念入りな資料作りと行ない、数回のリハーサルを経て本番に臨みました。

当日は雨天にも関わらず、企業のCSR・社会貢献担当の方々を中心に定員を超える73名の参加があり、配布された評価シートに沿ってプレゼンを多角的な面から審査しました。

参加者からの投票の結果、最優秀プレゼンテーション団体に選ばれたのは、特定非営利活動法人エーピーエスディ(APSD)。 APSDは、ソロモン諸島で支援活動を行っているNGOで、「はちみつ巣箱のオーナーになることによって森林伐採を防ぐ」、というプロジェクト企画を提案し、参加者から多くの賛同を得ました。

「単なる支援・協力ではない、もっと能動的に企業とNGOが協働できる仕組みが作れないかと考え、コラボレーションを活性化するツール『ヒトニギリ』を始めました。はちみつ巣箱はその一つのプログラムです。 それぞれが『一握り』の強みを持ち寄り、人と人とのつながりを大切に『人にぎり』しながら社会的な課題に対処していくことを目指します」
(プレゼンテーター:下久禰さん)

セミナー終了後にJICA地球ひろば1階のカフェ・フロンティアで行われた懇親会には、各プレゼンテーターだけでなく、応援にかけつけた各NGOのスタッフも参加。 エスニック料理とビールで交流が大いに盛り上がる中、早速企業の方と「協働についての相談」まで話が進んでいる団体もありました。

定員を超える参加者で埋まった会場
(JICA地球ひろば)

プレゼンテーションの後の質疑応答では、企業から
企画に対する鋭い質問が寄せられた

最優秀プレゼンテーション団体に選ばれたAPSDへは、協会から寄付金を贈呈
● 参加された企業のCSRご担当の皆様からの声:
・「企画の完成度が高く、企業が知りたい情報の提供が行われていた」
・「うちの企業なら何ができるのかな、と考えさせられたいい機会だった」
・「今後、国政協力を検討するうえで、NGOの取り組み、課題等が参考になった」

● 協働企画のタイトルと発表団体(当日発表順):
1. 人材育成と保健センター建設による保健サービス強化プロジェクト(特活)
シェア=国際保健協力市民の会
2. CSR調達による「児童労働ゼロ」サプライチェーン実現 (特活)ACE(エース)
3. チャリティー・メタボマラソン〜メタボが救う世界の子ども〜 (特活)地球市民ACTかながわ
4. 「カレーの森」再生プロジェクト (特活)ソムニード
5. 企業とNGOの協働を促進するコラボレーションエンジン「ヒトニギリ」(特活)
エーピーエスディ(APSD)
6. ミャンマー(ビルマ)サイクロン被害への緊急支援活動拡充に向けて (特活)難民を助ける会