第2回寄付川柳
開催終了
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2018.04.05
入選作品が決まりました。
今回は、東北・熊本地震の復興支援活動につながる寄付つき参加費をお願しましたところ、「誰かを助けたい」「社会をより良くしたい」との温かな気持ちとともに、「寄付」にまつわるやさしさとユーモアにあふれる川柳366句が、最年少6歳から最高齢90歳までの211名から寄せられました。小学生5名、中学生60名、高校生107名、さらに学校単位でのご応募も嬉しいサプライズでした。お寄せくださいましたみなさまには、心よりお礼申し上げます。その中から次のとおり入選作10作品を決定いたしました。
 
募集期間:2017年11月1日(水)~ 2018年1月29日(月)
(敬称略)
【最優秀賞】
異国の地 寄付の服着て 子ら駆ける
神奈川県秦野市
雅号:光ターン
(74歳)
<受賞コメント>
最優秀賞に選んでいただき、大変うれしく思います。ありがとうございました。寄付川柳を作ることで、いろいろ考えるきっかけを与えていただきましたこと、感謝しています。これからも災害に遭われた方々、遠い異国の空の下、戦禍を逃れながら暮らしている方々などへの想いを、心の片隅に抱きながら生きていこうと心しています。
【優秀賞】
ばあちゃんは 素通りできぬ 人でした
神奈川県茅ヶ崎市
雅号:入り江わに
(54歳)
<受賞コメント>
享年105歳の祖母は、募金の前を素通りできない人でした。戦死した夫のために功徳を積んでいたと聞いています。
【優秀賞】
小銭たち レジのとなりで 人助け
福岡県那珂川町
雅号:ほな
(7歳)
<受賞コメント>
まさかえらばれるとは思いませんでした。ありがとうございます。
【佳作】
ヒフミンに あやかりキフミン 国民的に
青森県つがる市
雅号:ときめきき
(61歳)
【佳作】
兄を見て お金を入れた 子の笑顔
大阪市
永野暖佳
(16歳)
【佳作】
あの世には 持って行けぬと 寄付をする
東京都武蔵野市
松本みよ子
(72歳)
【佳作】
かけ声で 止まってくれる あたたかさ
熊本県高森町
穴見茉音
(13歳)
<受賞コメント>
佳作と聞いておどろきました。チャリティーマラソンなど、参加してみたいです。
 
【佳作】
既読スルー できず立ち寄る 募金箱
大阪市
雅号:ハロリアル
(18歳)
【佳作】
1円の 募金で世界は 救われる
福島県いわき市
佐藤友月
(15歳)
<受賞コメント>
学級で取り組んだボランティア活動を通して学んだことや自分の思いを、この句に込めました。受賞できて本当に嬉しいです。
 
【佳作】
自己満足 かもしれぬけど いいですか
東京都世田谷区
石倉久子
(41歳)
<選考方法>
1. 第一次選考
 当協会職員5名が「寄付の大切さと役割について考えているもの」との視点から100句を選出。
 
2. 最終選考
 コピーライター・川柳家の水野タケシ氏と当協会理事長髙橋陽子が、入選作品10句を選出。
 
<水野タケシ氏プロフィール>
コピーライター、川柳家。現在、川柳セミナー講師やコンテスト選者、ラジオのパーソナリティも務める。著書に「仲畑流万能川柳文庫①水野タケシ300選」。共著に「これから始める俳句・川柳いちばんやさしい入門書」。
 
 
【選評】
今回は、幅広い世代からさまざまな発想の作品が届きました。とくに中学生や高校生からたくさんの秀作が届きました。日本の未来は明るいですね。
最優秀賞は「寄付で世界とつながる」というコンセプトを見事に作品化しました。まず、「異国の地」という入り方で「おっ!?」と引き込まれます。そして、この臨場感と躍動感。子どもたちの笑い声まで聞こえてきます。優秀賞は、心優しいおばあちゃんを描いています。誰にでも優しいおばあちゃんを茶化しながら、でも、そんなおばあちゃんに憧れて、まぶしく見つめている作者です。もう一作は「小銭たち」の擬人化がユニークです。そうか、小銭たちは人助けしたがっているのかもね。とんどん人助けさせてあげましょう。第3回の寄付川柳も今から楽しみにしています。
 

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