こえたばブック岡本綺堂半七捕物帳 広重と河獺


◎半七捕物帳 広重と河獺

著者:岡本綺堂 (著者について

作品について:
葉桜どきの昼下がり、浅草から向島まで隅田川沿いを歩きながら、半七老人が聞き手の青年に、界隈の昔の事件を語るという趣向の作品で、二つの独立した物語からなっている。
「広重」:安政5(1858)年正月17日の朝、浅草袖摺稲荷そばの旗本黒沼家の大屋根の上に、三、四歳くらいの女の子の死骸が横たわっているのが発見された。身許は不明、屋敷内の者にも全く心当たりがなく、結局八丁堀にもその詮議が依頼される。同心の命を受けた半七は、子分の庄太を意外な場所へと誘う。「十万坪まで附き合わねえか?」遠く深川の向こう、砂村新田の稲荷社まで、半七は一体何をしにいこうというのか?
「河獺」:弘化4(1847)年9月の秋雨の降る夜、本所中の郷の荒物屋に血だらけで転げ込んで来た男がいた。暗い中で突然傘の上から何かが襲ってきたというのだ。荒物屋の亭主は河獺の仕業だと言って、彼を介抱してやった。翌日、下谷の道具屋の隠居十右衛門から、中の郷の川っぺりで何者かに襲われ、五十両入りの財布を奪われたという届け出。十右衛門は、自分が囲っているお元の従弟と称する政吉が、河獺の仕業に見せかけて自分を襲ったのではないかと半七にほのめかす…。(ぷんきゅのちち氏による)

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番号
作品名

録音時間

再生方法
01 半七捕物帳 広重と河獺-1 15分13秒 01ストリーミング
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02 半七捕物帳 広重と河獺-2 14分13秒 02ストリーミング
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03 半七捕物帳 広重と河獺-3 12分9秒 03ストリーミング
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04 半七捕物帳 広重と河獺-4 17分25秒 04ストリーミング
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音訳者:(01〜04)日立ボランティアセミナー参加者

原稿について(青空文庫より抜粋)

底本:
時代推理小説 半七捕物帳(一)

入力者名 : tatsuki (青空文庫)
校正者名 : 菅野朋子 (青空文庫)

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