理事長ごあいさつ

昨年は、多くの方々に支えられ事業を進めることができましたこと、心より感謝申し上げます。
 
不安定な時代が続いています。20世紀型の成長やそれを支えるリーダー像が今後の社会創造にとってそぐわないことを実感しつつ、解を模索している時代なのだと思います。一連のポピュリズムも、こうした背景で生まれているのではないでしょうか。ただ、その中で、昨年は、世界的にもSDGs(持続可能な開発目標)に大きな関心が高まり、行動へ、という動きが見え始めました。2015年9月に国連で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」として17の目標が設定されできたSDGsですが、これは、「誰も置き去りにしない社会」をめざしており、20世紀の「自然環境や弱者と言われる人たちを置き去りにして発展してきた社会」への痛烈な反省の結果です。2030年までの13年間でこれを実現するためには、あらゆる組織、個人の覚悟ある実践が不可欠です。それが、次世代の人たちに幸せで希望ある社会を手渡すことに通じるのだと思います。
 
当協会は、1991年のフィランソロピー推進の開始以来、主に企業の従業員を中心に「一人ひとりの社会参加」を軸に事業を進めてまいりました。そして、今、今後のあるべきリーダー像を考えるにおいても、個人の自立と自律、そして自然・人との共生への行動が最重要課題になっていると考えます。行政・企業・NPOの各セクターも、連携や協働を通じ、“サステイナビリティ”という言葉を、経済性の意味でのみとらえるのではなく、それを超えて、私たちが大事にしなければならない持続可能な社会を目指して努力していかなければ、と思い至っています。
 
本年は、次世代育成を核に、個人の寄付行動の促進・企業の従業員をはじめとした社会課題解決のための参画・それらを有効に進めるための他団体・他セクターとの連携・協働を進めてまいりたいと思っています。
 
皆様のご支援・ご参画をお待ちしております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年(平成30年)1月
 
公益社団法人日本フィランソロピー協会
 
理事長 髙橋 陽子
「理事長ごあいさつ」おわり