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1型糖尿病と闘う子どもたちのエッセイコンテスト
入選者決定

1型糖尿病と闘う子どもたちのエッセイコンテスト(後援:日本糖尿病協会・日本IDDMネットワーク、協賛:メドトロニック財団)は、審査の結果、入選者が以下の方々に決まりました。
また、闘病生活にありながら将来の夢を描き、明るい毎日を送られている様子 をつづられた鷲見珠希(名古屋市・小学1年)さんには「日本フィランソロピー協会賞」を、宇野由紀さんはじめ3名の方には「明日のわたし賞」を、また、多田羅結生(堺市)さんには特別賞を贈呈いたします。エッセイ入選者には日本フィランソロピー協会より個別に賞品贈呈のご案内をお送りいたします。

なお、ご応募頂いた方全員を12月開催予定の阪神タイガース・岩田稔投手の講演会にご招待いたします(講演会へのご招待状の発送は11月下旬から12月上旬の間となります)。

■「日本フィランソロピー協会賞」 鷲見珠希(名古屋市)
■「明日のわたし賞」 宇野由希(島根県)、松島和(安城市)、
  村岸愛美(芦屋市)
■「特別賞」 多田羅結生(堺市)

■その他の入選者(50音順)
阿島正樹(横浜市)、越智瑛久(加古川市)、梯圭祐(大阪市)、
高橋壮(大阪市)、田代裕人(佐世保市)、棚橋支央里(瑞穂市)、
橋本美咲(神戸市)、原田崚大朗(大津市)、中坂友春(神戸市)、
水口もみじ(松阪市)、森本駿(西宮市)、山田大登(鈴鹿市)、
山本学(豊中市)

「日本フィランソロピー協会賞」の鷲見珠希〔小学1年生〕さんの作品をご紹介します。

「いたくないけど、やりたくない」

5さいのときにびょうきになりました。秋のさむい日に こうえんであそんでいたら ねつがでてしまいました。かぜがながびいて はいえんになりかかったので大学病院にいくと、けっとうちがたかくて そのまますぐに入院しました。わたしはなんとも思いませんでしたがお父さんとお母さんはとてもショックをうけていたようです。やく1かげつの入院中は本をよんだりプレイルームであそんだりしていたので、そんなにたいくつではありませんでした。でも「毎日ちゅうしゃをうつよ」といわれたときは がまんができるかどうかじしんがありませんでした。けっとうそくていは ゆびの先で「パチン」とおおきなおとがしてはりがゆびにささって血がでたからびっくりしました。でも今はなんともありません。ぜんぜんいたいなんかかんじたことは たいいんして一回もありません。たいいんしてほいくえんにいったとき先生やおともだちはすごくよろこんでくれました。それまでとちがってきゅうしょくのまえに けっとうそくていとちゅうしゃのため お母さんが毎日くるようになったし、ていけっとうのときに ほしょくのクッキーをたべていたけれど おともだちはさいしょはふしぎそうに見ていただけで今までとそんなにかわりませんでした。だから ぜんぜんいやじゃなかったです。4月から小学校に入学して お母さんたちはあたらしい先生やおともだちに病気のことをせつめいしたり、わたしが保けん室で一人で「ちゅうしゃができるだろうか」と、ものすごくしんぱいしていました。わたしは一人でちゅうしゃをうつじしんはあったけれど 保けん室にまよわずいけるかどうか、しんぱいでした。さいしょ先生がやさしくおしえてくれたので、すぐおぼえられました。きんちょうしていたけれど今では保けんの先生とも毎日いろんなおはなしができるようになりました。きょうしつからでるときは おおきなこえで「いってきまーす!」というと、たんにんの先生が「いってらっしゃい!」とこれまたおおきなこえでおくりだしてくれるので、ぜんぜんはずかしくありません。
いやだなと思うのは おやつをたべる前にお母さんがいちいちけっとうちをはかったり、ちゅうしゃをうったりすることです。でもほんとうはぜーんぶやりたくないです。はやくちゅうしゃをしなくてもよくなるようなくすりをはっけんしてほしいなぁとおもいます。
わたしがおおきくなるまでにだれもみつけてくれなかったら、じぶんではっけんできるように おいしゃさんかはつめいかになりたいです。それまでがんばります。