入選者決定 |
1型糖尿病と闘う子どもたちのエッセイコンテスト(後援:日本糖尿病協会・日本IDDMネットワーク、協賛:メドトロニック財団)は、審査の結果、入選者が以下の方々に決まりました。 |
■「日本フィランソロピー協会賞」
鷲見珠希(名古屋市) |
「日本フィランソロピー協会賞」の鷲見珠希〔小学1年生〕さんの作品をご紹介します。 5さいのときにびょうきになりました。秋のさむい日に こうえんであそんでいたら ねつがでてしまいました。かぜがながびいて はいえんになりかかったので大学病院にいくと、けっとうちがたかくて そのまますぐに入院しました。わたしはなんとも思いませんでしたがお父さんとお母さんはとてもショックをうけていたようです。やく1かげつの入院中は本をよんだりプレイルームであそんだりしていたので、そんなにたいくつではありませんでした。でも「毎日ちゅうしゃをうつよ」といわれたときは がまんができるかどうかじしんがありませんでした。けっとうそくていは ゆびの先で「パチン」とおおきなおとがしてはりがゆびにささって血がでたからびっくりしました。でも今はなんともありません。ぜんぜんいたいなんかかんじたことは たいいんして一回もありません。たいいんしてほいくえんにいったとき先生やおともだちはすごくよろこんでくれました。それまでとちがってきゅうしょくのまえに けっとうそくていとちゅうしゃのため お母さんが毎日くるようになったし、ていけっとうのときに ほしょくのクッキーをたべていたけれど おともだちはさいしょはふしぎそうに見ていただけで今までとそんなにかわりませんでした。だから ぜんぜんいやじゃなかったです。4月から小学校に入学して お母さんたちはあたらしい先生やおともだちに病気のことをせつめいしたり、わたしが保けん室で一人で「ちゅうしゃができるだろうか」と、ものすごくしんぱいしていました。わたしは一人でちゅうしゃをうつじしんはあったけれど 保けん室にまよわずいけるかどうか、しんぱいでした。さいしょ先生がやさしくおしえてくれたので、すぐおぼえられました。きんちょうしていたけれど今では保けんの先生とも毎日いろんなおはなしができるようになりました。きょうしつからでるときは おおきなこえで「いってきまーす!」というと、たんにんの先生が「いってらっしゃい!」とこれまたおおきなこえでおくりだしてくれるので、ぜんぜんはずかしくありません。 いやだなと思うのは おやつをたべる前にお母さんがいちいちけっとうちをはかったり、ちゅうしゃをうったりすることです。でもほんとうはぜーんぶやりたくないです。はやくちゅうしゃをしなくてもよくなるようなくすりをはっけんしてほしいなぁとおもいます。 わたしがおおきくなるまでにだれもみつけてくれなかったら、じぶんではっけんできるように おいしゃさんかはつめいかになりたいです。それまでがんばります。 |