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イベント


〜平成18年度 独立行政法人福祉医療機構 助成事業〜

〜知的障害者の経済的自立を考えるシンポジウム〜 社会に活かそう、障害者の力!

主催:社団法人 日本フィランソロピー協会

【報告】

『社会に活かそう 障害者の力!』

法定雇用率1.8%----が、実雇用率は1.49%。
雇用者数を見ると、身体障害者の約23万人に対し、
知的障害者は約4万人とまだまだ少ない(2005年6月データ)。
知的障害のある人が能力や意欲を生かして仕事をし、
経済的な自立をするためには何が必要か? 

企業、福祉関係者、行政が一堂に会し、
意見交換、ネットワークづくりを行ないました。

   === 基調講演 ===    13:05〜13:50  




「ともに活かしあう社会に向けて」
      講師: 炭谷 茂 氏
(前環境省事務次官 元厚生労働省社会・援護局長)




   === 調査報告 ===    13:55〜14:10  

  


「企業による知的障害者の経済的自立支援の現状について」

  知的障害者の就労機会拡大、福祉施設等での収入増大に向けた企業、福祉施設における取り組みの推進を目的に、企業に実施した調査の報告を行いました。


  


   === 分科会 ===    14:20〜15:50  


「知的障害者雇用の可能性」をテーマにした第一分科会には、障害者雇用を熱心に行なう企業、就労支援団体、福祉関係者ら72名が参加。 まず、最初にパネリストからそれぞれの取り組みが報告されました。CSKホールディングスの特例子会社・東京グリーンシステムズ株式会社は、全社員93名のうち半数以上の57名が障害者で、うち21名は知的障害者。パネリストの岡さん自身も車椅子使用者です。株式会社ユニクロは障害者雇用率7.66%、うち知的障害者が67%。全店舗に必ず一人は障害者を雇用することを目標に掲げています。大妻女子大学の小川浩教授からはジョブコーチ等で就労支援について実践例が報告されました。
一通り報告が終わると、コーディネーターの秦政氏(日本経団連 障 害者雇用アドバイザー)が「参加者のみなさまも4人目のパネリストとして、議論に参加してください」と会場にマイクを振りました。「障害者は基礎年金があるので あまり多く給料を払わないという話を聴いたことがあるが、昇給・給与体系は?」、「成功例だけでなく失敗例も聞かせてほしい」「特例子会社はあくまで特 例。親会社で雇用することが望ましいのでは?」「障害があっても他の社員と同様に大きな期待を寄せて雇用しているが、支援機関から『特例なのに厳しい』と 言われる。就労支援機関はどんな基準で送り出しているのか」・・・・・・知的障害者雇用の課題点が次々と質疑応答され、90分の分科会の時間はあっという間に終了。
他の分科会も、それぞれのテーマで活発な議論が行なわれました。
【第1分科会】
知的障害者雇用の可能性

●コーディネーター
  秦 政 氏
  日本経済団体連合会 障害者雇用アドバイザー
  障害者在宅雇用支援センター専務理事


●パネリスト
  • 小川 浩 氏
    大妻女子大学 人間関係学部人間福祉学科・教授 
  • 重本 直久 氏
    株式会社ファーストリテイリング 法務部CSRチームリーダー
  • 岡 孝介 氏
    東京グリーンシステムズ株式会社 CSR室 サブリーダー 

【第2分科会】
企業と福祉施設の連携〜社会貢献活動を通して

●コーディネーター
 高橋 陽子
 社団法人日本フィランソロピー協会 理事長

●パネリスト
  • 市野 弘 氏 
    花王株式会社 和歌山工場 家庭品プロダクション部門
    社会福祉法人スミや和佐福祉工場(担当)責任技術者
     
  • 大塚 由紀子 氏
    株式会社福祉ベンチャーパートナーズ 代表取締役
  • 寺門神次郎 氏
    アメリカンファミリー生命保険会社広報部社会公共活動推進グループ主任


【第3分科会】
個性を活かす仕事づくり〜アートによる経済的自立の可能性

●コーディネーター
 北岡 賢剛 氏
 滋賀県社会福祉事業団 企画事業部 部長

●パネリスト
  • 加藤 種男 氏
    財団法人 アサヒビール芸術文化財団 事務局長
    財団法人横浜市芸術文化振興財団 専務理事
  • 工藤 和彦 氏 
    陶芸家
  • 白岩 忠道 氏
    株式会社パソナハートフル 取締役 管理統括部長
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   === 全体会 ===    16:00〜17:00  

  


第1分科会より秦 政氏、第2分科会より高橋 陽子、第3分科会より白岩 忠道氏が登壇し、各分科会でのディスカッションを報告しました。会場の参加者からは、いろいろな立場からの意見や質問が発表され、ともに知的障害者の経済的自立について考えました。



  

主催/社団法人日本フィランソロピー協会