メールマガジン

配信日時:2019.12.15 13:15
 
 公益社団法人日本フィランソロピー協会メールマガジン 
https://www.philanthropy.or.jp/
【毎月1日・15日発行】
 2019-12-15 
先日、ドキュメンタリー映画『記憶~少年院の少女たちの未来への軌跡』を観る機会がありました。4人の少女たちの少年院に入るまでの「記憶」と、少年院での日々や将来の夢が語られます。犯してしまった窃盗やドラッグ、性犯罪の背景には、貧困・放任・虐待・ネグレクトなどの、それぞれの悲惨な環境がありました。そのストーリーを、自らも少年院送致されたという中村すえこ監督が取材制作しました。
 
映画を観たきっかけは、12月1日発行の機関誌『フィランソロピー』のテーマが「塀の中でも外でも出番をつくる」だったこと。刑余者の再出発を支援する方々を取材しましたが、そのなかで忘れられない言葉は、ネガティブな結果をも寛容性を持ち許容できるか、関係を保てるかという「フィランソロピーが試される分野」との言葉。映画のなかで、大人を信用できない少女の姿に、その意味を考えました。
 
そして、次号2020年2月1日発行予定の機関誌テーマは「今、改めてアダム・スミスを考える」です。人間の利己心に従って自由に経済活動を繰り広げれば、社会全体の富が増大すると唱えた18世紀の経済学者ですが、取材を進めるなかで、アダム・スミスの深い人間観、道徳観が見えてきました。令和の時代に、社会の方向性を考える一端になればと、ただいま心を込めて編集作業を進めています。ご期待ください。
皆様、どうぞ、よい年末年始をお迎えください。(近藤尚子)
 
 
INDEX 

日本フィランソロピー協会からのお知らせ
1. 第365回定例セミナー
  東京オリンピック・パラリンピックのレガシーをSDGsの視点から考える
2. 2019年度エグゼクティブセミナー(全5回)
  SDGs時代の経営と人材育成を考える


フィランソロピーニュース
1. コニカミノルタ 2019年度「日経SDGs経営大賞」を受賞
2. ファンケル キッズベースボール沖縄大会で首里城復旧への支援金目録を贈呈
3. 環境省「生物多様性アクション大賞2019」環境大臣賞決定 
4. 阪急交通社 釧路湿原国立公園サテライト展望台に「環境保全型トイレ」寄贈
5. 大阪ガス「第14回食育セミナー~生きる力を育む これからの食育~」開催


各地のイベント
1.【東京】クリニクラウン写真展(小児病棟に流れるこども時間)
2.【東京】絵画展ほか『ココロがしんどくなる前に だれでもだれかのサポーター』
3.【東京】Tokyo Great Santa Run 2019
4.【横浜】展覧会『心ある機械たち again』
5.【東京】目黒区子ども条例 区民フォーラム「子どもの居場所フォーラム」
6.【東京】市民社会をつくる ボランタリーフォーラム TOKYO 2020
7.【東京】「江戸糸あやつり人形」孫三郎 第一回古典小劇場


募集
1.「市村自然塾 関東」2020年度 第19期生 募集


 日本フィランソロピー協会からのお知らせ 

 
1. 第365回定例セミナー
  東京オリンピック・パラリンピックのレガシーをSDGsの視点から考える
東京都は、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを見据えて、SDGsの視点から「オリンピック・パラリンピック教育を通じた人材育成と、多様性を尊重する共生社会づくりを進める」「環境に配慮した持続可能な大会を通じて、豊かな都市環境を次世代に引き継ぐ」と提唱しています。各企業も、オリンピック・パラリンピック後の社会貢献のあり方、さらにSDGsの実現に向けた今後10年の覚悟ある実践について腐心しておられることと思います。
2020年第1回目となるセミナーは、多様性と包摂を核にした共生社会創り、そのための組織における人材育成のあり方について考えます。オリンピック・パラリンピック後、そして2030年を見据えたSDGsの実現の道筋をつけるためのヒントを得ていただければ幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。
 
・日時:2020年1月16日(木)16:00~18:00(15:30開場)
・講師:星加良司 氏
    東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター 准教授
・会場:損害保険ジャパン日本興亜株式会社(東京都新宿区西新宿1-26-1)
・詳細:https://www.philanthropy.or.jp/seminar/365/

 
2. 2019年度エグゼクティブセミナー(全5回シリーズ)
 「SDGs時代の経営と人材育成を考える」
エグゼクティブセミナーは、近視眼的なノウハウや知識習得ではない本質的なテーマについて、今後の企業経営に必須な社会的視点、人材育成の視点から学ぶことを目的に企画しました。経営での実践につなげていただけるインタラクティブで創発的なプログラムです。
第4回からもご参加いただけますので、ぜひお問合せください。
 
<第4回>
・開催日:2020年1月23日(木)
・テーマ:ESG投資の可能性からみる持続可能社会の実現
・講師 :河口真理子 氏
     株式会社大和総研 調査本部研究主幹
 
<第5回>
・開催日:2020年2月20日(木)
・テーマ:SDGs時代の企業経営におけるダイバーシティと人権
・講師 :村木厚子 氏
     津田塾大学客員教授、当協会理事
 
<各回共通>
・時間:16:00~19:00
・会場:株式会社電通アドギア セミナールーム
    東京都中央区銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル
・定員:30名(15社)
・詳細:https://www.philanthropy.or.jp/executive


 フィランソロピーニュース 

1. コニカミノルタ 2019年度「日経SDGs経営大賞」を受賞
コニカミノルタ株式会社は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献する先進企業を選出する「日経SDGs経営大賞」の大賞を受賞しました。同賞は、国内の上場企業など637社を対象に、ことし初めて実施した「第1回日経SDGs経営調査」の結果に基づき、外部審査委員会が企業の取り組みや戦略を総合的に審査して、「SDGs経営に積極的に取り組み、企業価値向上につなげている先進企業」を選出したもの。大賞1社、SDGs戦略・経済価値賞、社会価値賞、環境価値賞の各1社が選ばれました。
同社は、調達先など社外での二酸化炭素(CO2)削減に貢献した量が、自社の排出量を上回る「カーボンマイナス」を目標に設定。また、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を介護現場で活用するなどの幅広い取り組みが評価されました。
 
ニュースリリースはこちら:https://www.konicaminolta.com/

2. ファンケル キッズベースボール沖縄大会で首里城復旧への支援金目録を贈呈
株式会社ファンケルは、2019年12月7日開催の「ファンケルキッズベースボール2019 in 沖縄県那覇市」で、沖縄のシンボルである首里城火災に対する支援金の贈呈式を行いました。
贈呈式には、同社の代表取締役会長執行役員・ファウンダーの池森賢二氏と、ファンケルパートナーで「ファンケル キッズベースボール」の総監督を務める原辰徳氏(現・読売巨人軍監督)が出席し、城間幹子那覇市長に支援金の目録を贈呈しました。「キッズベースボール」は、野球を通して世界中の子どもたちを笑顔にし、心身の育成を目指す社会貢献活動。支援金として、グループ従業員が社会貢献活動を行うことを目的に積み立てている「もっと何かできるはず基金」から30万円、同社グル ープから170万円、同社会長池森氏から100万円の合計300万円が寄付されました。
 
ニュースリリースはこちら:https://www.fancl.jp/

3. 環境省 「生物多様性アクション大賞2019」環境大臣賞決定 
「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が2019年12月5日に開催した「生物多様性アクション大賞2019授賞式」において、エコガイドカフェ(沖縄県宮古島市)の「ノータッチサンゴ」が環境大臣賞に決定しました。オーバーツーリズムで、サンゴの遊泳損傷が危惧されている同島では、幼サンゴにも優しいエコスノーケラーを育むために「ノータッチサンゴマナー」を伝える多言語動画で、世界に共感の輪を広げています。
同賞は、UNDB-Jが推進する「MY行動宣言5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)」に即した活動を表彰するもの。活動規模の大小を問わず、あらゆるセクターに「生物多様性の自分ごと化」を促し、「国連生物多様性の10年」の広報・教育・普及啓発活動の一つとして実施しています。
 
報道発表資料はこちら:https://www.env.go.jp/

4. 阪急交通社 釧路湿原国立公園サテライト展望台に「環境保全型トイレ」寄贈
株式会社阪急交通社は、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として、釧路湿原国立公園の遊歩道内のサテライト展望台に「環境保全型トイレ」を寄贈しました。
釧路湿原の展望台には、多くの観光客が訪れ、2018年の来訪者は推定25,000人にのぼります。「環境保全型トイレ」は、おがくずの中の微生物の力で分解を行うメンテナンスフリーの環境に配慮したトイレ。同社では、2007年12月に屋久島に寄贈して以来、世界遺産や国立公園に「環境保全型トイレ」を設置しています。
 
ニュースリリースはこちら:https://www.hankyu-hanshin.co.jp/

5. 大阪ガス 「第14回食育セミナー~生きる力を育む これからの食育~」開催
大阪ガス株式会社は、CSR活動の一環として、教育・保育・行政関係者を対象にした「第14回食育セミナー」を開催します。「食育セミナー」は、教育・保育関係者に食育に関する情報を提供することを目的に、2009年より実施。今年度は、学習指導要領改訂を契機に、小学高学年を対象とした「なぜ?なに?食育BOOK」の改定新版を発行したことを踏まえて、学校教育に従事されている方や食育に関心のある方々を対象に『生きる力を育む これからの食育』をテーマに開催します。
 
・日時:2020年2月15日(土)13:30~16:30
・会場:hu+gMUSEUM(大阪市西区千代崎3丁目南2番59号)
・定員:200人(定員になり次第、申し込み受付を終了)
・対象:教育関係者(学校教諭、栄養教諭、栄養士ほか)
    保育関係者(保育士、調理員ほか)
    行政関係者(食育、子育て、福祉、教育行政関係者ほか)
・費用:無料
・申込期間:2019年11月29日(金)~2020年2月6日(木)
・詳細・申込はこちら:https://www.osakagas.co.jp/


 各地のイベント(開催日順) 

1.東京都渋谷区 
クリニクラウン写真展(小児病棟に流れるこども時間)
主催:認定特定非営利活動法人日本クリニクラウン協会
約5年にわたりクリニクラウン(臨床道化師)たちの姿を追った写真展。彼らが訪れると、そこはたくさんのユーモアに彩られ、たちまち子どもちの目が輝きはじめる…。
 
・日時:2019年12月15日(日)~12月17日(火)11:00~20:00
・会場:渋谷区文化総合センター大和田 (東京都渋谷区桜丘町23-21)
・入場無料
・詳細:https://www.shibu-cul.jp/

2.開催地:東京都小平市 
絵画展ほか『ココロがしんどくなる前に だれでもだれかのサポーター』
主催:小平市
小平市精神障がい者理解促進研修・啓発事業として、精神に障がいのある方と家族を地域で応援することをテーマに、絵画展と絵本朗読会、ギャラリートークを行います。
 
【絵画展】
・日時:2019年12月18日(水)~22日(日)10:00~18:00
 
【絵本朗読会とギャラリートーク】
・日時:2019年12月21日(土)11:00、16:30からの2回(朗読会)
    2019年12月22日(日)13:30~15:00(ギャラリートーク)
・定員:各40人 ※申し込みは当日会場へ(先着順)
 
・会場:小平市民文化会館ルネこだいら展示室(東京都小平市美園町1-8-5)
・費用:無料
・詳細:https://www.city.kodaira.tokyo.jp/

3.開催地:東京都世田谷区  
Tokyo Great Santa Run 2019
主催:グレートサンタラン・オーガニゼーション
サンタクロースの衣装を着て、楽しく走って、 日本にいる病気と闘う子どもたち&海外の貧困の中にいる子どもたちを応援するチャリティーイベント。「ラン&ファンウォーク」をテーマに、楽しみながら散策できるよう、ランニング(約4km)とウォーキング(約2km)のコースがあります。
 
・日時:2019年12月22日(日)10:30~15:00ごろ ※雨天決行・荒天中止
・会場:駒沢オリンピック公園(世田谷区駒沢公園1-1)
・参加申込み:2019年12月21日(土)まで
・詳細・申込:https://santarun.jp/

4.開催地:横浜市 
展覧会『心ある機械たち again』
主催:BankART1929
2008年に開催した「心ある機械たち」から10余年を経て、再び。基本的に役にたたないけれど、常に黙々と働いていて、どこかやさしく、そこにいても邪魔にならない、でも何か気になる、そんな運動体の展覧会。
 
・日時:2019年12月28日(土)~2020年2月2日(日)11:00~19:00
・会場:BankART Station(横浜市西区みなとみらい5-1新高島駅地下1階)
    BankART SILK(横浜市中区山下町1番地シルクセンター内1階)
・入場料:600円 障がい者手帖お持ちの方と付き添1名、中学生以下無料
・詳細:http://www.bankart1929.com/
 
<オープンスタジオ>
・日時:2019年12月13日(金)~21日(土)11:00~19:00
    ※21日(土)15時まで
・会場:BankART Station(横浜市西区みなとみらい5-1新高島駅地下1階)ほか
・入場無料
・詳細:http://www.bankart1929.com/

5.開催地:東京都目黒区  
目黒区子ども条例 区民フォーラム『子どもの居場所フォーラム』
主催:特定非営利活動法人めぐろ子ども支援ネットワーク
子どもが安全で安心できる環境の中で、自分が受け入れられ、主体性が育まれる居場所づくりの為に必要なことは? 子どもの居場所づくりに関わる人々と、より良い「子どもの居場所」について語り合います。
 
・日時:2020年1月18日(土) 13:30~16:00(13:00受付開始)
・会場:目黒区総合庁舎2階大会議室(目黒区上目黒2-19-15)
・定員:100名(先着)
・参加費:無料
・申込み期限:2020年1月14日(火)まで
・詳細・申込み:https://www.kokuchpro.com/

6.開催地:東京都新宿区  
市民社会をつくる ボランタリーフォーラム TOKYO 2020
主催:東京ボランティア・市民活動センター
同フォーラムは2004年にスタート。ボランティア・市民活動センターやNPO・NGO、福祉施設、学校、企業など、さまざまな組織・団体が垣根を超え企画・運営し、今年のテーマは「今こそ動こう!イロドリある未来へ」。これまでの歩みを見直し、一人ひとりが輝くイロドリある未来に向け、さらなる一歩を目指します。
 
・日時:2020年2月7日(金)~9日(日)
・会場:飯田橋セントラルプラザ(東京都新宿区神楽河岸1-1)ほか
・申込み:https://www.tvac.or.jp/
 ※参加希望が多数の場合、希望プログラムに参加できない場合もあります。
・詳細:https://www.tvac.or.jp/

7.開催地:東京都杉並区  
「江戸糸あやつり人形」孫三郎 第一回古典小劇場
『東海道中膝栗毛~赤坂並木から卵塔場まで~』『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』
主催:公益財団法人 江戸糸あやつり人形 結城座
江戸時代の寛永12年(1635年)に旗揚げした結城座。380年を経て、現在『国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』『東京都無形文化財』に指定されています。日本唯一の「江戸糸あやつり人形」劇団による公演。
 
・日時:2020年2月6日(木)~11日(火)
・会場:ザムザ阿佐谷(東京都杉並区阿佐谷北2-12-21 ラピュタビルB1階)
・詳細・申込:http://youkiza.jp/


 募集 

1.
「市村自然塾 関東」2020年度 第19期生 募集
当協会主催・第10回企業フィランソロピー大賞 を受賞された株式会社リコーが2002年から取り組む「市村自然塾 関東」は、第19期生を募集。同塾は「生きる力を大地から学ぶ」を基本理念に、9か月間にわたる農作業を中心とした自然体験活動、異年齢児童との共同生活により、子どもたち(小中学生)の健全な育成・成長を支援します。
 
・対象:2020年度の小学4年生から中学2年生まで
・募集人数:男女共各28名(面談による意思確認の上、応募者多数の場合は抽選)
・参加費:無料。但し、自宅から塾までの交通費・保険料は自己負担。
・募集期間:2019年12月20日(金)まで
・詳細:http://www.szj.jp/

配信お申込みはこちらから
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公益社団法人 日本フィランソロピー協会
〒100-0004東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル244区
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585
URL: https://www.philanthropy.or.jp
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