2015.06.04 掲載
宮城MAX(宮城県:車椅子バスケットボール)
サントリー・チャレンジド・アスリート奨励金の受給団体である宮城MAXが、2015年5月4日(月)~6日(水)に東京体育館で開催された内閣総理大臣杯争奪第43回日本車椅子バスケットボール選手権大会にて優勝し、大会7連覇を成し遂げました。
大会には全国各地の予選を勝ち上がった16チームが参加。4つのブロックに別れリーグ戦を戦い、1位チームが準決勝に進出。宮城MAXはAブロック全勝で1位通過。準決勝で千葉ホークスと戦いました。4月の関東カップ決勝で敗れている相手。2クォーター中盤まで均衡しましたが、後半は宮城MAXが点を重ねながら、激しいディフェンスがさえ67対47で勝利。
続く決勝戦は、3月の長谷川杯にて予選、決勝ともに敗れている埼玉ライオンズとの戦いとなりました。序盤から宮城MAXはミドルシュートが良く決まり、かつ準決勝同様激しいディフェンスで得点を許さず序盤から点差を広げ、1クォーターで15点差となりました。2クォーターはさらにディフェンスを厳しくしライオンズに2点しか許さない。後半も集中力が途切れることなく、早いパス回しと硬いディフェンスでライオンズを圧倒し、64対19で勝利。大会7連覇とともに、エースの藤本怜央選手が11回目の得点王となり、ベスト5に藤本選手と佐藤聡選手が入り、さらに大会MVPには豊島英選手が選ばれるなど、宮城MAXの強さが際立った大会となりました。

藤本選手

中澤選手

フリースロー

豊島選手

藤井信悟選手(後方)

佐藤選手

岩佐監督(左写真)は大会を終え、「藤本選手がドイツに行っている半年の間、残っている選手たちが高い意識をもって経験を積んでくれた。合流後の練習は2回しかできなかったが、長年一緒にやっている選手たちなので心配はなかった。本大会に入り、徐々にコンビネーションも良くなり、よく走り、よくディフェンスをしてくれ、決勝戦でそれが結実し、今までにない高いレベルで試合ができた。ディフェンスの勝利です。
今後は今回の決勝での戦いに磨きをかけつつ、若手の育成も同時に行いたいと考えている。」とコメントをいただきました。

奨励金は大会遠征費や車椅子とその備品購入等に活用され、チームの更なる強化と所属選手の活動環境改善に役立てられています。宮城MAXの選手の皆さんは、大会に出場するほか、サントリー・チャレンジド・アスリートビジットをはじめとして宮城県内の小中学校で体験授業を行い、車椅子バスケットボールを通じてスポーツの楽しさと障害を持っていても頑張れるということを子どもたちに伝えています。8連覇に向けて始動し始めている宮城MAXと所属する選手たちの今後の活躍に注目しましょう!
奨励金個人部門受給の4選手
*それぞれの活躍はまた改めてご報告いたします。
(チャレンジド・アスリート奨励金 事務局)