2015.10.06 掲載
佐々木真菜 (ささき・まな) さん (福島県:陸上)
佐々木真菜さんは7月18、19日に大阪長居で開催された日本パラ陸上選手権大会にて400mT13※の日本記録を更新、世界選手権への派遣標準記録を突破し、今後が期待されるチャレンジド・アスリートです。

佐々木さんは先天性無虹彩症という視覚障害のため福島県立盲学校に通っています。中学生のとき陸上競技を始め、最初は1,500mと800mを専門に取り組んでいました。400mと200mに転向したのは昨年から。まだ約1年ですが、5月韓国ソウルで開催された世界視覚障害者大会では出場した200m、400m(ともにT13クラス)の両方とも銀メダルを獲得。9月のジャパンパラ陸上競技大会では400mで大会新記録を出すなど着実に力をつけています。
佐々木さんの目標はパラリンピック出場。自分の活躍が地域の子どもたちに元気を与え、子どもたちがスポーツをより好きになり、地域の方々と交流しながらスポーツを楽しめるようにと日々努力しています。

奨励金は上記世界大会ほか、3月の大分チャレンジ陸上大会や、6月東京都町田市で開催された関東身体障害者陸上大会など主に大会遠征費に活用されています。
今後の課題について佐々木さんに伺いました。「800m、1500mと違って200m、400m、は走り方が違うのでかなり苦労しています。最初から全力で走らないと、タイムが出ない競技です。前半のスピードが後半おちてくる。また、走りのフォームを改善するなど課題はたくさんあります。今後は筋トレ及び体力づくりに重点をおき、走りの後半も同じスピードを維持できるような練習を積んでタイムが伸びるよう努力していきたいです。」
佐々木さんのこれからの活躍に注目してください。
※T13 視力は0.03から0.1、または視野20度以内での視力も0.03から0.1のもの。
(チャレンジド・アスリート奨励金 事務局)