匠塾初日、会場に到着した塾生の方々は、みな緊張の面持ちでしたが、宮地氏の明るくかつ安心感のあるファシリテーションに促され、それぞれの自己紹介から、チームごとに経験や価値観をオープンに話し合い、そして自分自身を深く見詰め直すことにつながりました。写真のワークでは、セピア色や白黒の写真を眺め、当時の話題で大いに盛り上がりました。「久しぶりに自分の子ども時代の写真を見た」という声が聞かれ、写真を残すことの大切さも再確認されました。
初日の最後には、それまでのワークを踏まえ、自分だけの「私の履歴書」を第２日目の朝までに仕上げることが宿題として出されました。準備期間は週末の２日間しかなく、宿題が告げられた終了直後は、戸惑い、空を仰いで考え込む姿も見られましたが、さすがの匠たちは、期限までにきっちりと仕事を仕上げました。
２日目は、思い出の写真スライドをバックに、「私の履歴書」を一人ずつ読み上げることから始まりました。親や生まれ育った環境に重きを置く内容、仕事での素晴らしい出会い、定年を前にした決意など、それぞれに印象深い履歴書ができ上がりました。
最後のワークは、履歴書を踏まえ、自分に関心のある分野・課題に対して何をしていくのかをまとめ、再度発表することでした。文字だけでなく、オリジナルのイラストで熱く語る塾生もおり、一人ひとりの能力と志が遺憾なく発揮されたオリエンテーションとなりました。