匠塾/2012年度
匠塾/2012
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開催日
2012年9月14日(金)~15日(土)1泊2日
実施形態
合宿
場 所
社会福祉法人太陽福祉会 日の出太陽の家
日の出太陽の家ボランティアセンター
<所在地> 東京都西多摩郡日の出町
内 容
◇オリエンテーション
□□知的障害者福祉の現状と日の出太陽の家の取組と課題
◇利用者(知的障害者)との共同作業/交流会/懇親会
第1日目の午前、塾生は「日の出太陽の家」に到着後すぐ、明治14年に建てられた築130年の武家屋敷にて、社会福祉法人太陽福祉会 ・常務理事の久保田武男さんによるオリエンテーションを受けました。「日の出太陽の家」は、東京都内で初めての知的障がい者のための入居施設としてオープンするには様々な困難があったこと。それを支えた創設者の思いと生き様、そして、施設の運営のコンセプトとなっている「人に優しくすると花が咲く」という『花さき山』の物語などに触れました。
また久保田さんは、障がい者の問題は地球環境とも密接に関わっていることを語り、日の出太陽の家の利用者が取り組む農業活動などが、自然と人との暮らしを大切にするものであることが説明されました。
昼食後は、たい肥作り、農園作業、外出付添いの3班に分かれ、それぞれ利用者と一緒に作業を行ない、良い汗をかきました。夕方には近くの温泉に出かけたあと、あらためて利用者との交流会が開かれました。最初はどう接して良いのか分からなかった塾生も、「自分から飛び込んでいくことが大事」と次第に溶け込み、“宴会部長”と呼ばれている利用者の音頭の下、歌を歌って大いに盛り上がりました。夕食はすき焼きで交流を深め、お酒も入って夜遅くまで話が尽きることはありませんでした。
2日目は、午前中に炎天下で利用者の農園作業を手伝い、昼食のバーベキュー用の野菜も収穫して、おいしくいただきました。
2日間の合宿を終えた塾生の感想は、「利用者たちと一緒に作業して食事までするという、とても貴重な体験をさせてもらった。驚きと同時に感激した」「〝楽しかった〟と言うのは不謹慎かも知れないが、本当に楽しかった。自分にとって色々な意味でこれがスタートだと思う」「自分に出来ることは限られているが、障がい者福祉の制度的なことをもっと調べてみたい」など。