第16回まちかどのフィランソロピスト賞
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贈呈終了
選考委員による書類選考およびヒアリング(訪問面談)を経て、次のとおり贈呈先が決定いたしました。
なお、今回も青少年部門は、『青少年フィランソロピスト賞』(後援:文部科学省)として実施いたしました。本年度の実施要項は、こちら をご参照ください。贈呈式は、2013年12月11日(水)学士会館(東京都千代田区)にて開催いたしました。
第16回まちかどのフィランソロピスト賞贈呈式
贈呈先◆ 一般部門
《 まちかどのフィランソロピスト賞 》
ニック__マッセー
Nick Masee 様
(東京都渋谷区ご在住)
<贈呈理由>
Mr.Nick Masee(右)と当協会・浅野史郎会長ニック・マッセーさんは、1962年カナダのバンクーバーに生まれ、同地で育った。国際的な引っ越し会社をカナダで起業し、1998年に来日以来、会社代表として東京で暮らしている。2002年に明治神宮の花火の見える代々木のマンションに転居したのをきっかけに、自宅に約100名ものゲストを招いて「花火パーティー」と銘打ったチャリテーパーティーを10年以上にわたって続けている。

パーティーの食事や飲み物などはすべて自費で準備し、慈善福引会用ラッフルのための品物集めにも一人で奔走。当日、ゲストから集めた会費(1人1万円)と、ラッフルチケットの売上金を含め、毎年約130万円以上を全国のYMCAで実施する「障がい児プログラム」に寄付している。

「花火パーティー」を始めた当初は、会費を支払う参加者は2割程度しかいなかったが、近年は参加者全員が会費を払うようになり、また参加せずとも、ラッフルチケットを購入する人も増えてきたことは、寄付マインドの大きな変化と感じている。近隣の住民からの苦情対応にも努力しながら、外国人・日本人を問わず、毎年「花火パーティー」を案内して、その意義や目的を伝える地道な行動は、日本の寄付文化醸成に確実なる貢献を果たしている。この活動を、「まちかどのフィランソロピスト賞」の真髄を体現するものとして称えたい。
 
《 特別賞 》
たかはし__あいこ
高橋 愛子 様
(長野県松本市ご在住)
<贈呈理由>
高橋愛子さんは、1928年に松本市の和菓子店に生まれ、小さい頃から父が卵焼きを作る姿を見て育った。23歳で嫁いだ農家は、自宅の広間で冠婚葬祭を行うことが多く、卵焼きはそのおもてなしに欠かせない料理だった。高橋さんの卵焼きは次第に近所で評判となり、地元の祭りや住民の集まりがある度に、頼まれるようになった。

その後、近所の「道の駅」から商品化を提案され、
2010年4月末より、一本300円で販売を始めた。今では人気商品となり、平日は30本程度、土日には50~60本を作っている。

当初から卵焼きで儲けるつもりはなく、収益はお世話になった「道の駅」にお茶代として渡す予定だったが、東日本大震災直後に娘さんの勧めで義援金として寄付することを決断。毎年1年分の収益50万円を、東日本大震災や長野県北部地震の支援とし、3年目で計160万円に上る。寄付を始めたころは、「石の上にも3年」と思っていたが、達成した現在は「この歳で健康で働けるのは有難い。丈夫なうちは卵を焼いて寄付したい」と志を新たにして、米寿(88歳)までは続けたいと考えている。自然体で粘り強い活動にエールを送りたい。
《 特別賞 》
_わち__ともあき
和知 知明 様
(栃木県上三川町ご在住)
<贈呈理由>
和知知明さん(右)と当協会・浅野史郎会長和知知明さんは、1964年に川崎市で生まれた。栃木県上三川町でラーメン店「らー麺藤原屋」を経営している。東日本大震災の際には、ラーメン店も被災したが、自分でできることは食べ物の支援だと考え、震災後10日目に「ビッグパレットふくしま」(郡山市)で2,100食のラーメン炊き出しを行った。その年の7月に、被災地支援ボランティア活動を通じて知り合った倉谷昌良さん(Tシャツ制作自営業)から、和知さんの独特な書体のデザインをTシャツにして売ってみたらと提案されて誕生したのが通称「和知ちゃりT」である。このTシャツを1枚2,800円で販売し、そのうち和知さんへのデザイン料
1,000円を、「児童養護施設」へ寄付することに決めた。2011年11月の販売開始から2年で栃木県内の6か所の施設に、合計約80万円を寄付している。施設訪問の際には、必ず施設の所在する地域の経営者を同行し、現場を見てもらい、理解と協力を求めている。寄付した施設は県内11か所の内6か所とまだ道半ばではあるが、今後の輪の広がりに期待を込めて「特別賞」を贈呈したい。
◆ 青少年部門___『第4回青少年フィランソロピスト賞』 をご覧ください

贈呈式
◆ 日 時:_2013年12月11日(水)15:00~
◆ 会 場:_學士會館(東京都千代田区)
◆ プログラム:
≪来賓ごあいさつ≫

文部科学省 大臣官房審議官
永山賀久 氏

国立民族学博物館 民族文化研究部 教授
出口正之 氏
(本賞創設から第9回までの選考委員長)
≪選考結果発表および講評≫

選考委員/富士電機株式会社 野田清信 氏

≪表彰状贈呈/一般部門≫

ニック・マッセーさんへ
浅野史郎会長から
『まちかどのフィランソロピスト賞』 を贈呈

高橋愛子さんへ
『特別賞』 を贈呈

和知知明さんへ
『特別賞』 を贈呈

≪表彰状贈呈/青少年部門(青少年フィランソロピスト賞)≫

立川市立立川第七中学校へ
文部科学省代表から 『文部科学大臣賞』 を贈呈


佐藤英里さんへ
高橋陽子理事長から 『奨励賞』 を贈呈

山口県立華陵高等学校へ
高橋陽子理事長から 『奨励賞』 を贈呈

≪受賞者スピーチ≫

ニック・マッセーさん

高橋愛子さん

和知知明さん
≪青少年フィランソロピー活動発表会≫

立川市立立川第七中学校

山口県立華陵高等学校
≪懇親会≫
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