定例セミナー

Date of Release:2019.12.13
開催終了

東京オリンピック・パラリンピックのレガシーをSDGsの視点から考える
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会  協力:損害保険ジャパン日本興亜株式会社

東京都は、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを見据えて、SDGsの視点からは、「オリンピック・パラリンピック教育を通じた人材育成と、多様性を尊重する共生社会づくりを進める」「環境に配慮した持続可能な大会を通じて、豊かな都市環境を次世代に引き継ぐ」と言っています。各企業におかれましても、オリンピック・パラリンピック後の社会貢献のあり方、さらに広くはSDGsの実現に向けた今後10年の覚悟ある実践について腐心しておられることと思います。
 
2020年第1回目のセミナーは、多様性と包摂を核にした共生社会創り、そのための組織における人材育成のあり方について考えます。オリンピック・パラリンピック後、そして2030年を見据えたSDGsの実現の道筋をつけるためのヒントを得ていただければ幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:
2020年1月16日(木)16:00~18:00(15:30開場)
終了後、講師を囲んでの懇親会を開催します。(ご希望の方のみ)
会場:
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 新宿本社38階18会議室
<所在地> 東京都新宿区西新宿1-26-1
<最寄駅> JR・私鉄・地下鉄各線「新宿駅」西口徒歩約10 分
<案内図> こちら をご参照ください。
講師:
星加良司さん 星加 良司(ほしか りょうじ)
東京大学大学院 教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター 准教授
 
<プロフィール>
2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。2005年4月から東京大学先端科学技術研究センター。2009年10月から東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター。障がい者を無力化する社会的な関係に関する研究を行う。近年の主な研究テーマは、ディスアビリティの社会モデルに基づく社会理論、障がい者のシティズンシップと社会的位置、障がい者平等施策としての合理的配慮、社会的包摂のためのバリアフリー教育等。
参加費:
会員:2,000円 会員とは、当協会 会員企業 の役職員および 個人会員 (年会費12,000円)のみなさまです。
一般:5,000円
学生:1,000円
終了後に懇親会がございます。(別途実費/ご希望の方のみ)
・参加費は当日会場受付にて現金でお支払ください。領収書をご用意しています。
・請求書発行、お振込み入金ご希望の方(企業所属の方に限ります)は、申込フォームのメッセージ欄にその旨お書き添えください。
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
担当: 藤原 美樹(ふじわら みき)
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585 Emailは こちら から。
 
 
 
Date of Report:2020.1.27
開催報告:
パラリンピックは、共生社会の実現に向けて社会のあり方を変える絶好の機会であると期待されていますが、鍵となる考え方としての「障がいの社会モデル」が紹介されました。障がい者が経験する困難は、その人の中にある機能障害によって生じる「障害の個人モデル」ではなく、社会の環境や制度が障害のない人(多数派)の都合に合わせて作られていることによって生じているという考え方です。
 
また、勇気や意志が賞賛され、機能障害や二分法(障がい者/健常者)が重視されるパラリンピックは、時として「障害の個人モデル」に近づくため、コンテンツとして危うさも併せ持つ点も指摘されました。未来へ向けた社会変革のために、「公正性」や「フェアネス」をどのように実現して行けばよいかは難しい問題です。
 
「第365回定例セミナーのご案内」おわり