今回は、定例セミナー初めての試みとして「国際協力NGOによるプレゼンテーション・コンペ」を開催しました。プレゼンテーションを行ったのは、JICA地球ひろばが実施した「組織力アップ！NGO人材育成研修」に参加した６つの国際協力NGOです。 各団体の持ち時間は10分。その中でいかにうまく団体の活動紹介をして、協働企画のポイントの説明をするか。そこが１年間の研修で磨いたスキルの見せ所です。 各プレゼンテーターたちは、およそ２か月をかけて念入りな資料作りとリハーサルを重ねて本番に臨みました。 ■ 協働企画タイトルと発表NGO（発表順）：
　　　　人材育成と保健センター建設による保健サービス強化プロジェクト 　　　　CSR調達による「児童労働ゼロ」サプライチェーン実現 　　　　チャリティー・メタボマラソン～メタボが救う世界の子ども～ 　　　　カレーの森 再生プロジェクト 　　　　企業とNGOの協働を促進するコラボレーションエンジン「ヒトニギリ」 　　　　ミャンマー（ビルマ）サイクロン被害への緊急支援活動拡充に向けて 当日は雨天にも関わらず、企業のCSR・社会貢献担当の方々を中心に定員を超える73名の参加があり、配布された評価シートに沿ってプレゼンを多角的な面から審査しました。 参加者からの投票の結果、最優秀プレゼンテーション団体に選ばれたのは、特定非営利活動法人エーピーエスディ(APSD)。 APSDは、ソロモン諸島で支援活動を行っているNGOで、「はちみつ巣箱のオーナーになることによって森林伐採を防ぐ」というプロジェクト企画を提案し、参加者から多くの賛同を得ました。 APSDのプレゼンターのお話では、「単なる支援・協力ではない、もっと能動的に企業とNGOが協働できる仕組みが作れないかと考え、コラボレーションを活性化するツール『ヒトニギリ』を始めました。はちみつ巣箱はその一つのプログラムです。 それぞれが『一握り』の強みを持ち寄り、人と人とのつながりを大切に『人にぎり』しながら社会的な課題に対処していくことを目指します」とのことでした。 セミナー終了後にJICA地球ひろば１階の「カフェ・フロンティア」で行われた交流会には、各プレゼンテーターだけでなく、応援にかけつけた各NGOのスタッフも参加。 エスニック料理とビールで大いに盛り上がる中、早速企業の方と「協働についての相談」まで話が進んでいる団体もありました。 ■ 参加企業からの声：
・企画の完成度が高く、企業が知りたい情報の提供が行われていた。
・うちの企業なら何ができるのかなと考えさせられたいい機会だった。
・今後、国際協力を検討するうえで、NGOの取り組み、課題等が参考になった。