JA南三陸/気仙沼茶豆&アンジェレ大収穫祭
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気仙沼茶豆・アンジェレ収穫祭
日時:平成26年9月15日(月・祝) 11:00~13:30
会場:JR仙台駅前 EDEN仙台 中庭

 穏やかな初秋の陽が包み、農地が実りの季節を迎える9月15日、仙台駅前にあるEDEN仙台の中庭で、「気仙沼茶豆」とミニトマト「アンジェレ」の大収穫祭が開催されました。
 今回のイベントの主催者であるJA南三陸(南三陸農業協同組合)は、東日本大震災で被災した農地にて、冬季は葉物野菜である「春告げやさい」を、夏季は気仙沼茶豆やミニトマトのアンジェレといった農作物をそのブランド化を目指して生産に取り組んでいます。
 JA南三陸とキリン絆プロジェクトとの連携は長く、震災後の営農再開に際し、キリングループは2012年、公益社団法人日本フィランソロピー協会の協力のもとで、農業機械を寄贈。農地の復旧に大きな力となりました。
 その農機を使って生産された「気仙沼茶豆」「アンジェレ」の大収穫祭は、今年で3度目であり、今回は一大消費地である県都・仙台市の中心街で催行されました。



 「気仙沼茶豆」は、気仙沼地方の在来種といわれている五葉茶豆という枝豆を指します。普通の枝豆は、ひとつの枝に葉は3枚付いていますが、気仙沼茶豆は5枚の葉が付いているのが特徴です。陽光をたっぷりと浴びて、その実に旨味がぎゅっと凝縮されます。









 一方、「アンジェレ」は、全農(全国農業協同組合連合会)のオリジナル品種。実は肉厚で、甘みと酸味のバランスに優れ、リコピンも豊富で、〝へた〟もなく食べやすいスナックタイプのミニトマトで、子どものおやつにも好評です。


 会場には、当日朝に収穫されたばかりの気仙沼茶豆と、真っ赤に熟した瑞々しいアンジェレが並びました。式典では、主催者および来賓の挨拶の後、ご当地『ゆるキャラ』もいくつか紹介され、その後乾杯の音頭とともに、キリン一番搾りガーデン仙台店でメニューとして提供されている『気仙沼茶豆のスタウト茹で』『宮城県産アンジェレとモツァレラ』がビールと共にふるまわれました。式の最後には、復興のエール交換が行われ、成功裡のうちに閉会となりました。

《主催者挨拶 要旨》
南三陸農業協同組合 代表理事組合長 高橋 正 様
 本日はJA南三陸主催の「気仙沼茶豆・アンジェレ大収穫祭」に、大勢の皆様にご出席を賜り、厚く御礼と感謝を申し上げます。
 今年で3度目の感謝祭となりますが、東北の中心都市であり、一大消費地でもある仙台市のど真ん中でこれを開催できるとは思ってもいなかったことです。
 東日本大震災から3年半が経過しました。あの壊滅に近い状況の中、私たちは絶望の淵にありました。しかし、全国や全世界中からご支援の手を差しのべていただいたことで、私たちももう一度、立ち上がらなければならない、そして復興の姿をお見せしなければならないと考えてやってまいりました。今日は私たちの、復興の中間発表かなと思います。
 JA南三陸としては、気仙沼茶豆、アンジェレをはじめ、南三陸米、春告げやさいなどのブランド化を図りながら、中山間地農業ではありますが、豊富な海の幸と山の幸を組み合わせて、豊穣な恵みにさらに付加価値を付けて販売してまいりたいと考えます。そして、地域の産業を再生して行きたい、そういう思いで、今、頑張っているところです。
 復興は、口で言うほど簡単なことではありません。何かをやろうとすると、超えがたい問題も出てまいります。それを皆で相談し、勉強しながら乗り越えてまいりました。
 農地は、平成27年度中にほぼ復旧できるよう目指しております。今年のような冷夏の状況下ではなかなか作付けできないという悩みもありますが、茶豆やアンジェレ、春告げやさいなどのブランド化を通じて、園芸振興、畜産振興も含めて地域農業の復興を進めてまいりたいとの決意を固めております。
 復興は、まだまだこれからというところではありますが、これからも変わらぬご支援とご協力をいただけますよう、お願い申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。

《来賓挨拶 要旨》
気仙沼市長 菅原 茂 様
(代読:気仙沼市 産業部農林課 農政係長 遠藤秀和 様)
 本日は、気仙沼茶豆・アンジェレ大収穫祭にお招きをいただき、ありがとうございます。気仙沼茶豆・アンジェレ大収穫祭にあたり、一言、お祝い申し上げます。
 まず、東日本大震災で被災した地域農業の復興、復旧に日々ご尽力されておりますJA南三陸の高橋組合長様をはじめ役員の皆様、階上(はしかみ)生産組合の皆様に心より敬意を表しますとともに、お集まりの皆様方には、本市農業の振興に格別なるご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 キリンビール様におかれましては、震災後、農業機械の支援から、本日の大収穫祭の会場提供まで、本市農業の振興に様々なご支援を賜りましたことに、市といたしまして厚くお礼を申し上げます。
 生産者の皆様におかれましては、ご自身も甚大な被害を受けながらも、迅速に生産設備や農機具を再整備し、震災によって途切れることもなく、地域ブランドである気仙沼茶豆の生産に取り組まれ、農地の復旧工事の完了にあわせて、作付面積を拡大しておりますことは、たいへん意義深いことと考えております。また気仙沼茶豆同様、復興のシンボルとすべく、震災後、アンジェレという新しい品種に積極的に取り組み、本日の収穫祭を迎えられたことに対し、改めて敬意を表すものであります。
 震災後、3年半が経過し、市内では4地区の圃場整備工事に着手するなど農地復旧は確実に進んでおります。本市といたしましても、国の「東日本大震災災害農業生産対策交付金」や、県の「市町村振興総合補助金」を活用した園芸施設の整備を推進するなど、今後も貴農協をはじめ、関係機関、団体と連携し、一日も早い復旧、復興に努めてまいる所存でありますので、なお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

《協力団体挨拶 要旨》
キリンビールマーケティング株式会社 宮城支社長 小西弘晃
 本日は気仙沼茶豆とアンジェレの収穫祭、誠におめでとうございます。そして、私どもの〝一番搾りガーデン〟へようこそおいでくださいました。
 震災から3年半が過ぎ、宮城県も復旧期から再生期という段階へ入ってまいりました。こういう中で、私どもはアルコール飲料メーカーとして何ができるか、そういったことを考えてまいりました。そして宮城県をはじめ、東北地方の地域経済の循環率を高めていくことが、復興に向けてできる大きなことだと思っております。
 JA南三陸様では気仙沼茶豆、アンジェレ、春告げやさいなど、食材王国みやぎの中でも、トップクラスの食材を生産されております。そして私どものキリンビール仙台工場では『一番搾り』をはじめ様々な製品を作っております。同じ〝食卓を囲む仲間〟として、宮城県の野菜とキリンのビールで、食卓に楽しい笑顔が咲くよう、役立てたならと考えております。


全国農業業組合連合会 宮城県本部長 菊池 潔 様
 東日本大震災から3年半が過ぎました。宮城には様々なご支援をたくさんいただき、今日まで来ております。〝キリン絆プロジェクト〟では、流されてしまった農機具の代替機をご提供いただくなど、6次産業化へ向けてのご支援も頂戴いたしました。
 キリンビール様の仙台工場もたいへんな被害に遭い、私は、一時はどうなるのかなと思っておりました。自社の工場があのような被害を被ったにも関わらず、宮城、岩手、福島の被災三県に対する農林水産業への支援を続けてくださいましたことに、ほんとうに感謝を申し上げます。この場をお借りいたしまして、お礼を述べさせていただきたいと存じます。ありがとうございました。
    農業を取り巻く環境は厳しさを増しております。また「天の恵み」は気候に左右されることもございます。今年は2月の大雪もございましたし、夏は集中豪雨やゲリラ雷雨も全国各地で発生しております。そういう中での農作物の生産・・・。生産者は愛情を持って、一生懸命に育てています。一つひとつ丁寧に味を込めて作っておりますので、これを機会にぜひご堪能いただけたらと思います。私ども全農も、JA南三陸、生産者との連携を強化しながら生産拡大してまいります。引き続きご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

全国農業協同組合連合会 営農販売企画部 部長 久保省三 様
本日は大収穫祭、たいへんおめでとうございます。 昨年の大収穫祭は、JA南三陸様が開催されておりまして、私どもも参加をさせていただきました。そして、これからもこの取り組みを進めていこうと約束し合いました。そして一年を経て、ますます発展されているということはたいへんありがたく思っています。
   先ほどもお話がございましたが、アンジェレは、私ども全農のオリジナル品種です。今、全国20町歩(20ヘクタール)ほどの農地で栽培しておりますが、この時期の産地としまして、JA南三陸様にこれからますます増やしていただきたいと願うものであります。 この取り組みが、復興をさらに加速させていくものになることを祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。




公益社団法人日本フィランソロピー協会 理事長 高橋陽子
 JA南三陸様の気仙沼茶豆、そしてアンジェレの収穫祭、本当におめでとうございます。 私どもは、キリンビール様の〝キリン絆プロジェクト〟による農業復興支援のお手伝いをさせていただいております。
 様々な企業の社会貢献活動に関わらせていただいておりますが、私どもの役割は、どうしても縦割りとなりがちな社会の中で、それに横串をさすことと考えております。今回の収穫祭は、頑張って作物を育てられた生産者の皆様、キリンビール様、多くの関係者のご努力があって迎えることができたものと感じております。これからの「希望の灯」になるのではないかと思います。
     農業は、21世紀の核になる産業だと思っております。そこへいろいろな産業が入ってくることによって、人類の英知を繋げ、次の世代へ伝えていきたいと、心から思います。その第一歩が、こういう取り組みであり、成果ではないかなと感じています。 JA南三陸様の取り組みが、全国のモデルとしてますます発展されてまいりますよう、わたしどもも最大限お手伝いをさせていただきたいと考えております。


《「気仙沼茶豆・アンジェレ」大収穫祭仙台開催の経緯》
南三陸農業協同組合 営農生活部 部長 阿部國博 様
 皆様念願だった『気仙沼茶豆・アンジェレ大収穫祭』の仙台地区開催を、やっとかなえることができました。 JA南三陸のエリアは、津波で大きな被害を受けました。農地の復旧もまだまだ途中ですが、気仙沼茶豆に関しましては、いち早く復活を遂げ、震災前の作付面積をもう少しでクリアいたします。これからますます増やしていきたいということで、これまで地元・気仙沼で開催してまいりましたこの『大収穫祭』を、ぜひ仙台をはじめ全国の皆様に知っていただきたきたく、この仙台で開催することができました。これからも、様々な機会を通じまして、こうした催しを継続してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。






《インタビュー点描》
「気仙沼茶豆」生産者 階上(はしかみ)生産組合 組合長 佐藤美千夫 様
 気仙沼茶豆を作り始めて17~18年になります。震災後、圃場整備で1.5ヘクタール追加となって、今は4.5ヘクタールで作付けしています。
 今年は5月末の播種(種まき)の頃は天気に恵まれ、その後の気候もよかった。害虫の被害もなく、収穫までスムースに進められました。今年は9月9日から収穫をはじめましたが、ここ3~4年ではいちばん出来がいい。収穫期間は約2週間です。まさに今が旬のまっただ中。
 茶豆のおいしさを左右するのは、土寄せ(耕土づくり)と太陽の恵みですね。畑の土作りは前年の11月から始めます。土作りは晩秋から冬にかけての大切な仕事なんです。
 また、気仙沼茶豆は、他の枝豆には3枚しかない葉が5枚あります。その分、太陽の光をたっぷりと浴びて、甘みと香りが深くなります。
 お盆を過ぎると寒暖の差も大きくなって、豆もお米も実においしさを蓄えはじめる。他の豆と食べ比べもしますが、私はやっぱり自分のところで作った気仙沼茶豆がいちばんだと思っています。ライバルは山形県の『だだ茶豆』かな(笑)。あちらは先に全国区になりましたが、我々も負けずにおいしい気仙沼茶豆を作って、知名度を上げて、全国に販路を広げていきたいです。

アンジェレ生産農家 本吉育苗生産組合 組合長 小室啓一 様
 今年は8月の前半から中旬にかけて、梅雨のような天気が続いて『葉カビ』のようなものが出てしまい、予定していた収量にはちょっと達しない見込みです。でも、作付けは昨年より1.5倍に増やし、4棟のハウスを使って土耕で育てました。
 アンジェレの魅力は、いわゆる〝ハネもの(不揃いで出荷できないもの)〟が少ないこと。歩留まりがいいので、今年の長雨みたいなことがなければ収量も安定します。
 でも、いちばんのセールスポイントはやっぱり味です。糖度を満たしていないとアンジェレとして出荷できない。アンジェレという品種を植えただけではダメです(笑)。糖度の基準はキッチリしているので、甘みと酸味が深く調和した、あの味を楽しんでいただけると思います。
 生産者としては、冷やしてそのまま食べるのがおすすめ。それも冷蔵庫でじっくり冷やすのでなく、常温から一気に冷やす。氷水に急に入れるとすごく甘みを感じてもらえると思います。来年は同じ地区に新たな生産農家さんもできるそうです。〝先駆者〟としては負けられないなって思っています(笑)。

《復興へのエール交換》
「気仙沼茶豆」生産者 階上生産組合 組合長 佐藤美千夫 様
 本日は多くの方にお集まりをいただき、生産者一同、心より感謝を申し上げます。
 今年は、近年になかったほど品質のよい枝豆が採れております。 津波で農業機械も流され、何もない状態の中で1年も休まず茶豆生産に取り組むことができたのも、キリンビール株式会社様、そしてご指導くださいました先生方のおかげでございます。今日、ここで食べた茶豆は、階上でいつも食べているものよりもおいしく(笑)こんなにおいしい豆だったんだなぁと感激しております。
 これからも皆様のご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、挨拶とさせていただきます。




本吉育苗生産組合 組合長 小室啓一 様
 津波により、農業施設や機械などが流されてしまいましたが、多くの方々のご支援をいただきましたおかげで、現在、アンジェレの生産と出荷に励むことができております。改めてお礼を申し上げます。
 生産者とは申しましても、まだまだ初心者である我々ですが、ご支援をいただいた方々に対し、結果を残して納得していただける味をお届けできますよう、頑張ってまいりたいと思います。今後とも皆様のご指導をよろしくお願いいたします。






宮城県 気仙沼地方振興事務所 農林振興部 部長 田中 均 様
 本日は、キリン『一番搾り』、そして気仙沼で生産されました気仙沼茶豆とアンジェレの素晴らしいおいしさを堪能させていただきました。これを地域だけで流通させるのはもったいない。県内、ひいては全国、さらには全世界へ向けて出荷できるものと感じました。しかし、収穫9月の2週間しかないという難しさもあります。そこを改善する技術開発も含めまして、県を挙げて支援を続け、より広く多くの方にこのおいしさを知っていただきたいと考えます。ありがとうございました。


宮城県 本吉農業改良普及センター 技術次長 日野義彦 様
 当普及センターは、主に技術面、おいしい茶豆ができますようにと支援をさせていただいております。また流通の面では、枝豆を生のまま、約200グラム入れてそのまま電子レンジで5分間温めれば、すぐ食べられるという袋を開発いたしました。
 これからも、気仙沼茶豆、そしてアンジェレの生産と流通をバックアップしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。



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