2019.04.12
第9回/誕生日寄付開始
5月1日、平成から令和に元号が移った。
本年1月25日に「誕生日寄付」サイトをオープンし、約2か月半が経った。これまで誕生日登録者が130名、寄付をしてくださった方が50名。これから本格的に拡げたいと思っている。
「誕生日寄付」プロジェクトのヒントは、元Jリーグのチェアマン川淵三郎さんにいただいた。社会貢献としての寄付をした人を顕彰する 第20回まちかどのフィランソロピスト賞 の特別賞を受賞していただいた川淵さんは、25年以上も、誕生日に寄付をしておられる。寄付先は、さわやか福祉財団。寄付を始めるに当たり、川淵さんは、同財団の当時の理事長(現会長)堀田力さんを訪問し、堀田さんに気になっていたことを聞いた。「寄付は、ボランティアより価値が低いのだろうか?自分は、身体は動かせないので寄付で貢献したいのだけれど」。堀田さん「寄付もボランティアもどちらも尊い。自分ができることで役立つことが大切」。では、と川淵さんは続けた。「いくらぐらいするのがいいでしょうか?」堀田さん「そうですね。ちょっと痛い金額がいいですね。」
この言葉に川淵さんは痺れた。それからずっと、ちょっと痛い金額を寄付し続けているそうだ。
さて、本「誕生日寄付」に寄付してくださった方の寄付もなかなか痺れるものがある。96歳の方が、ことしは96,000円寄付してくださった。ことし還暦だという私の友人は60,000円。34歳の青年は3,400円。それぞれ、ちょっと痛い金額を毎年続けてくださるという。
この仕組みを利用すると1,000円から30万円までの寄付ができる。それ以上の金額は、振り込みでお願いしている。
メッセージもなかなか興味深い。大人になってからの誕生日はそれほど嬉しくもないものになっていた。「誕生日寄付」に参加することで、これからの自分の誕生日が少しでも意味のあるものになることが嬉しいという声が多い。今年度の寄付先は、今、苦しい状況にあり、つらい思いをしている若者を地道に支援する6団体。地味だが粘り強い活動をしている団体を選ばせていただいた。
7月6日(土)には「誕生日寄付」発足記念チャリティパーティを開催する。ぜひ、お越しいただきたい。近日中にHPにもアップする予定だ。
まずは、誕生日登録をいただきたい。登録いただければ、誕生日にメールが届くことになっている。いのちに感謝して、次世代を担う若者を支え、未来に投資する仲間を増やしたいと思っている。
※川淵三郎さんと「ちょっと痛い金額」のお話は、機関誌『フィランソロピー』2018年12月号 に掲載しています。(全文をご覧いただけます。)