2026.03.30

少年院出院・刑務所出所者の農業就労推進に向け、農福連携事業所の紹介DVDを製作しました

当協会は、誰も排除されることなく、すべての人が社会参加できる機会創出に向け、「農福連携による共生社会創造事業」(※)に取り組んでいます。

このたび、農福連携事業所の紹介DVDを製作し全国124カ所の少年院・刑務所等に寄贈しました。障害や引きこもり経験者、少年院出院者、刑務所出所者など、就労に困難を抱える人が、就労先として農業を考えられるよう、3つの事業所に協力を得て、代表者の素顔、理念やメッセージを伝えていただくことはもちろん、そこで働く少年院出院者や引きこもり経験者に、仕事や職場への思いを率直に語っていただきました。
関係機関・支援団体・受け入れ企業、関係者・支援者の皆さま、そのほかさまざまに働きづらさを感じている多くの方にも、ぜひご覧いただければ幸いです。

(※)農福連携とは、農業と福祉が連携し、障がい者や引きこもり経験者・触法者などの就労困難者が農業分野で働く機会を創出し、社会参画を実現することを目指す取り組み。「農福連携による共生社会創造事業」は、2023年度より一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)の助成を受け実施しています。

出演いただいた農福連携事業所

埼玉福興(さいたまふっこう)株式会社(埼玉県熊谷市)
「農業を通じた福祉支援」を実践し、障がい者や触法者などの就労困難者に働く場と生活の場を提供することで、地域共生社会の実現に取り組む。どんな過去があっても輝ける場所、だれもが安心して暮らせる環境を目指している。

NPO法人多摩草むらの会(東京都多摩市)
うさぎにとっての「草むら」のように安心できる居場所を提供し、精神障がい者や社会的弱者が自立して社会参加できるよう支援するNPO。就労支援から生活支援、地域啓発まで幅広く活動。農業の他にも、入所者に合わせた職業を生み出している。

株式会社ファーマン(山梨県北杜市)
「農業を憧れの職業に」という理念のもと、有機農業を基盤に福祉・教育・地域資源を組み合わせ、社会課題の解決に取り組む。農業をリデザインし 皆で考えチームワークで農作物を育て、ともに成長することを目指す。

本映像について

(1)製作背景と目的
刑法改正により、2025年6月1日から懲役刑と禁錮刑が一本化され、新たに「拘禁刑」が施行されました。目的は、受刑者の社会復帰と再犯防止です。従来の「懲罰」から、「再犯防止のために教育すること」に重点を移し、受刑者の特性に合わせた処遇を行なえるようになりました。一方で、出所時に住まいや就労先が確保できず、再犯につながってしまうケースもあり、刑務所出所者、また矯正施設である少年院出院者にとって、「住まい」「就労」「孤立しない人間関係づくり」を一体的に支援することは彼らの健全な社会復帰にとって不可欠です。多様な仲間とともに、自然の中で小さな成功や失敗を繰り返しながら野菜などを生産する農福連携の取り組みは、少年院出院者や刑務所出所者が社会復帰を果たす上で有効な選択肢であることを伝えるため、動画を製作しました。

(2)概要
農福連携に取り組む3つの事業所と、そこで働く少年院出院者や引きこもり経験者が農福連携事業所との出会い、仕事や職場への思いを率直に語ります。農福連携に取り組む事業所代表者の素顔、理念やメッセージを伝え、「働く場」だけでなく、余暇や住まいについても紹介。農業の職業としての側面(労働条件)を語るのではなく、自らがそこに入ったときの生活ややりがいが想像できるよう、それぞれに特徴のある3つの事業所に協力を得てオムニバス風に紡ぎました。

(3)実施体制
 
製作・著作: 公益社団法人日本フィランソロピー協会(JPA)
 協   力: 埼玉福興株式会社、NPO法人多摩草むらの会、株式会社ファーマン
 助   成: 一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)
 後   援: 法務省矯正局
 制   作: ソレイユ合同会社

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