活動の概要
活動の意義や胡蝶蘭のお世話の方法などを学んだ後、在院生一人ひとりが胡蝶蘭を1鉢ずつ、自室(単独室)で開花するまで育て、病気の子どもや障害のある人を支える施設等に寄贈する活動です。贈呈式では贈呈先団体が、在院生から直接、胡蝶蘭を受け取り、感謝の気持ちを伝えます。過酷な生い立ちもあり自己肯定感が低く、少年院入院を繰り返してきた在院者も多い中、胡蝶蘭のお世話を通してかけがえのない命の存在に気づき、自他を大切に思うきっかけづくりとしています。
久里浜少年院について
少年院は、家庭裁判所の決定により保護処分として送致された少年を収容する法務省所管の施設です。久里浜少年院は、「反社会的な価値観・行動傾向があるなど、非行の程度が深い少年」「外国人等で日本人と異なる処遇上の配慮を要する少年」「16歳未満の受刑者」などを対象に、健全な価値観を養い、堅実に生活する習慣を身に付けるための各種指導のほか、個別の問題性に応じた指導、日本語や日本文化・習慣を定着させるための指導などを重点的に行なっています。
有限会社椎名洋ラン園 について
1976年、千葉県旭市にて洋蘭栽培を開始。コンパクトでありながらボリューム感もある「ミディーコチョウラン」のオリジナル品種を開発し、国内外で生産および販売を手掛けています。2014 年より、学校等で胡蝶蘭の苗を育て、花を咲かせて大切な人へプレゼントする事を目的とした授業、「大切な人のために花を咲かせるカリキュラム」を開始し、千葉県を中心に小・中学校、高校、大学、児童養護施設、障害者学校、デイサービス施設、少年院などで実施してきました。