第438回

経営の変化とともに進化する「社内表彰制度」を学ぶ

主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会
会場協力:日鉄興和不動産株式会社

経営の変化とともに進化する「社内表彰制度」を学ぶ

10月のセミナーでは、企業の社会的価値を向上させた業務や活動を表彰する「社内表彰制度」を取り上げます。
「社内表彰制度」は優れた社会貢献策を示すことに加え、企業理念の浸透、従業員のエンゲージメント向上としても関心が高まっています。ただ、社内への周知、申請数の確保、審査基準の制定、審査方法、そして最近は複数部署にまたがっての主幹となっているため、担当者の苦労も多い施策です。
そこで今回は、従来より「社内表彰制度」を採り入れている2社に登壇いただきます。明治安田生命保険相互会社からは、全国各地から2181件の申請のある「『未来世代との絆』表彰」について、住友ゴム工業株式会社からは事業所と個人の両方の活動を評価する「サステナビリティ表彰」についてお話しいただきます。時代に合わせて変遷している経緯も伺い、近年の変化の激しいサステナビリティ経営環境における「社内表彰制度」の意義や方法を考えます。

開催概要

チラシ画像をクリックするとダウンロードできます。

日時

2025年10月28日(火)15時 ~ 17時
(会場は 14:40 受付開始、オンラインは 14:50 接続開始)

形式:

ハイブリッド開催(会場での対面形式とZoomによるオンライン形式)
・アーカイブ配信はありません。

会場:

日鉄興和不動産株式会社(東京・溜池山王)
<所在地> 
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
<最寄駅> 
東京メトロ
 銀座線・南北線「溜池山王駅」直結      
 千代田線・丸の内線「国会議事堂前駅」直結(改札内で「溜池山王駅」とつながっています。)
 日比谷線「神谷町駅」徒歩10分
<案内図> こちら をご参照ください。(赤坂インターシティAIRのHPに移動します。)

定員:

会場:40 名、オンライン:80 名 (いずれもお申し込み順)
・お申込み締切:2025年10月24日(金)17:00
・但し、定員に達し次第締め切らせていただきます。

参加費:

一般 5,000円
会員 2,000円
学生 1,000円

※ お二人以上で参加される場合も、必ずお一人ずつお申し込みください。
※ 会員とは、当協会 会員企業 の役職員 および 個人会員(年会費12,000円)のみなさまです。
※ 会場、オンラインともに上記金額となります。
※ 当日のキャンセルにつきましては、キャンセル料として参加費全額を申し受けます。
  すでにお支払い済みの場合も、返金や別の開催日への充当ができませんので、ご了承ください。


登壇者

〇 明治安田生命保険相互会社
 ブランド戦略部 Kizuna 運動推進グループ 近藤 亜紗子さん

『未来世代との絆』表彰
2009年から、社会的な信頼を高めた組織を表彰する「ボランティア表彰」制度を設け、従業員の地域・社会貢献活動意識の向上を促進してきた。2022年度からは、そのような取組みを広く社会にPRすることを目的として、「地域貢献表彰」に改編。2023年度からは審査に社外専門家を加え総合的に評価。2024年度からは地域貢献表彰を「『未来世代との絆』表彰」に改称。従来の審査視点である「社外連携」「独自性」「外部評価」に加え、新たに「継続性・反復性」「社会的価値」を加えた5つの視点で選考をしている。

〇 住友ゴム工業株式会社
 総務部  総務グループ 越 公美さん

サステナビリティ表彰
2009年にCSR表彰として開始。2021年対象を広げ現在の「サステナビリティ表彰」へ。
サステナビリティに対する理解と関心を深めるとともにサステナビリティ活動の拡大推進を目的として、職場や個人が取り組んだ活動をサステナビリティ活動ガイドライン「GENKI」に沿って表彰(G:Governance、E:Ecology、N:Next、K:Kindness、I:Integrity)してきた。今年度からはさらにマテリアリティの浸透を重視して、賞の構成を変更する予定。名称や構成は変われど、企業理念の基盤でもある400年受け継がれる「住友の事業精神」が反映されている。


事務局:

公益社団法人日本フィランソロピー協会
担当: 三宅 玲子(みやけ れいこ)、宇都宮 晴子(うつのみや はるこ)
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585

開催報告

開催概要

2025年10月28日、会場およびオンラインのハイブリッド形式にて開催、会場(含む登壇者・関係者)20名、オンライン10名の方にご参加いただきました。

質疑応答の様子

要点まとめ

明治安田生命保険相互会社は、2006年に企業風土の醸成を目的とした新風土創造「MOTプロジェクト」を、ボトムアップ型の取り組みとして開始。2017年からは「企業ビジョン実現プロジェクト」として推進するとともに、名称を「Kizuna運動」に変更して展開。その一環として、「未来世代との絆」分野において表彰制度を設置。2024年度は 2,000件以上の応募があり、社外専門家も交えた審査会を経て表彰を行なった。自社のブランド戦略の一環として生命保険会社の役割を超える活動の継続展開を目指している。
住友ゴム工業株式会社は、全国各地の工場を核に地域との連携を進めていくため、1988年から社員参加型の取り組みとして「GENKI活動」をスタート。2009年よりCSR表彰を創設。2014年「Challenge Award Day」、2021年にサステナビリティ方針GENKIを指標とし、「サステナビリティ表彰」に改称した。同社のマテリアリティと連動した評価に基づき表彰。社内外への発信も強化し、企業文化としての定着を目指している。
JPAからは、① 味の素株式会社 「ASVアワード(ASV:Ajinomoto Group Creating Shared Value)」、② SOMPOホールディングス株式会社「SOMPOアワード」、③ 東急グループ「環境・社会貢献賞」の表彰制度について紹介。
参加者からは運営方法や情報公開に関する質問、表彰対象について、社内だけでなく行政、NPO、他社との連携活動にも広げてはどうかとの提案もあり、今後の展開の可能性についても共有した。

参加者の声(アンケートより抜粋)

本セミナーでは、社内表彰制度を企業文化や経営戦略と結びつけて進化させている実践事例について、多くの参加者から高い評価が寄せられました。

企業事例発表について

  • 重要なプロジェクトの取り組みがあってこその表彰制度ということが理解できた。
  • 従業員全員が参加するボトムアップ型の取り組みやが企業文化として定着している点が評価された。 ​
  • 表彰制度が自然に受け入れられ、従業員のモチベーション向上に寄与しているとの意見が多かった。
  • 社内表彰制度の未来が明確で、社員の自発的な社会貢献を称える点が参考になった。
  • 経営トップの巻き込みやマテリアリティとの連携が評価され、今後の期待が高まった。 ​

企業事例紹介について

  • 3社の事例紹介は、わかりやすく、各社の取り組みの背景や工夫が伝わった。 ​
  • 各社の背景や取組のポイントが整理されており、事前準備が行き届いている、第三者視点で分かりやすかった。
  • 自社制度の見直しや検討に直結するヒントが得られた。

今後関心の高いテーマ

  • サステナビリティ経営、ダイバーシティ、従業員の社会参加、他社事例紹介などへの関心が高いことがうかがえた。

お礼

本セミナーでは、各社の事例を通じて、社内表彰制度を企業文化やサステナビリティの観点から考える機会を共有しました。アンケートからは、全社規模での継続的な取組や、マテリアリティと連動した制度設計が、自社での検討に役立つとの声が寄せられました。本セミナーが、今後の取組や新たな視点につながる時間となっていましたら幸いです。ご登壇者の皆さま、ならびにご参加いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。