エグゼクティブセミナー
2026年度「ビジネスと人権」
第3期 エグゼクティブセミナー(全7回)
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会 会場協力:アミタホールディングス株式会社

2020年10月、日本政府は「ビジネスと人権」に関する行動計画(2020-2025)を策定し、企業に対して人権を尊重する責任として、(1)方針によるコミットメント、(2)人権デュー・ディリジェンス、(3)救済措置の3点を求めています。
これを受け、多くの企業においても、人権尊重に向けた取り組みの工夫や試行錯誤が重ねられてきました。一方で、社会や技術、国際環境が大きく変化するなかで、企業活動において人権尊重をどのように実践していくのかが、あらためて問われています。
当協会では、こうした問題意識のもと、「ビジネスと人権 エグゼクティブセミナー」第1期・第2期を開催してまいりました。講師と参加者がともに学び、考え、語り合う対話型の研究会形式は、参加された皆様より気づきと内省が深まるとご好評をいただいております。
第3期となる今年度は、「人権を起点に、これからの企業経営を問い直す」をテーマに開催いたします。「ビジネスと人権」は、もはや一部の専門部署や制度対応だけの課題ではありません。企業活動が社会とより深く結びつき、生成AIをはじめとする新たな情報環境が個人の尊厳や社会のあり方に深く関わる時代にあって、私たちはサステナブル経営の根幹にある前提に立ち戻り、ビジネスにおいてめざすべき倫理と、人間へのまなざしを問い直す必要があるのではないでしょうか。
本セミナーでは、サステナブル経営、移民政策、里山資本主義、国際人権、AIと人権、哲学対話など、多様な切り口から、人権とビジネスの関係を見つめ直します。各界の第一線で活躍する7名の講師をお招きし、企業人・経営者として、そして一人の人間として、人権を守るために何ができるのかを参加者の皆様とともに考えてまいります。
本セミナーは、企業の経営層の皆様にご参加いただくことを想定し、日頃の多忙な日常から一歩離れて、リベラルアーツの視点から「人権」に向き合っていただく場です。講師による講演に加え、座長・河野通和さんと講師との対話、参加者の皆様との質疑応答や意見交換を通じて、より深い学びと発見の機会としていただければ幸いです。
皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
開催概要
名称
「ビジネスと人権」第3期 エグゼクティブセミナー
形式
本セミナーでは、講師による講演のあと、座長・河野通和さんと講師との対話を中心に、ご参加の皆様とも質疑応答・意見交換を通じて、より深い学びと発見の機会としていただきます。
座長

河野 通和(こうの みちかず)さん
京都橘大学客員教授
たちばな教養学校Ukon(うこん)学頭
当協会理事
<プロフィール>
編集者・読書案内人。
中央公論社 (現・中央公論新社)で「婦人公論」「中央公論」編集長、新潮社で季刊誌「考える人」編集長を歴任。2017年株式会社ほぼ日に入社し「ほぼ日の学校」初代校長を2021年10月まで務めた。
著書に『言葉はこうして生き残った』、『「考える人」は本を読む』など。
<座長メッセージ>
1776年、「万人は平等」、「生命、自由、幸福の追求」は「奪うことのできない権利」と米国が独立宣言で表明してから250年。近代の物語は、いまや大きな曲がり角を迎えています。かたや生成AIによって一段と加速される新たな情報環境では、個人の尊厳をどう守り、社会のあり方をどうすべきかが喫緊の課題として問われています。これまで「ビジネスと人権」について真剣な議論を重ねてきた当セミナーでは、改めてサステナブル経営の根幹をなす前提に立ち戻り、それを鍛え直さなければならないと考えます。不確実で混迷の時代であればこそ、ビジネスにおいてめざすべき企業倫理、人間学に思いを寄せたいと願います。
講演シリーズ
| 開催日 | 講師 | テーマ | |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年10月19日(月) | 若林 秀樹さん | 人権を起点にしたサステナブル経営の最前線 |
| 第2回 | 2026年11月10日(火) | 毛受 敏浩さん | 外国人受入れ新時代の課題と展望 ~排外主義の風潮を超えて~ |
| 第3回 | 2026年11月24日(火) | 渋沢 寿一さん | 渋沢栄一の目指した資本主義、そして現代の里山資本主義 |
| 第4回 | 2026年12月14日(月) | 土井 香苗さん | 国際人権の現場から 日本国内の人権問題、そして、日本を取り巻く人権問題 |
| 第5回 | 2027年1月18日(月) | 古賀 史健さん | 「集団浅慮」から考えるビジネスと人権 |
| 第6回 | 2027年2月8日(月) | 山本 龍彦さん | 情報空間と人権、そして企業 ~アテンション・エコノミーと個人情報保護~ |
| 第7回 | 2027年2月16日(火) | 永井 玲衣さん | 言葉をひらく |
次第
| 14:30 | 受付開始 |
| 15:00 ~ 17:00 | セミナー |
| 17:00 ~ 18:30 | 意見交換・懇親会 |
会場
アミタホールディングス株式会社
<所在地> 東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルディング12階
<最寄駅>東京メトロ 千代田線「新御茶ノ水駅」直結
JR 中央・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口改札すぐ前
<案内図>こちら をご参照ください。(Google Map に移動します。)
参加費
200,000円(税込)
当協会会員企業 は 150,000円(税込)
※ 全7回分の参加費です。
※ 各回ごとのお申込みは受け付けておりません。
※ 参加者の入れ替わりは自由ですが、原則として部長相当職以上のご参加をお願いします。
定員
20名
・ お申込み締切:2026年8月31日(月)
・ 但し、定員に達し次第締め切らせていただきます。
<第1回> 人権を起点にしたサステナブル経営の最前線
日時
2026年10月19日(月)15:00~18:30
講師

若林 秀樹(わかばやし ひでき)さん
C&C Link 代表
国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 理事
<プロフィール>
1980年ヤマハ株式会社に入社し、楽器営業・企画部門に携わる。ヤマハ労組役員、電機連合役員を経て、在米日本大使館経済班一等書記官として国際協力等に携わる。2001年比例区選出の民主党参議院議員として当選し、参議院では、外交防衛委員会委員、政府開発援助等に関する特別委員会委員、憲法調査会副会長等を歴任し、党務としては「次の内閣」経済産業大臣、財務委員長等に携わる。
2008年米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員として地球規模課題に関する日米協力について研究。2011年よりアムネスティ・インターナショナル日本事務局長、2017年よりJANIC事務局長などを経て、2022年4月よりTHINK Lobby所長を務め、2025年3月に退任。
ビジネスと人権分野では、外務省「ビジネスと人権に関する行動計画推進円卓会議」および同作業部会メンバー、「ビジネスと人権 市民社会プラットフォーム」代表幹事を2025年3月末まで務めた。2024年4月、旭日中綬章を受章。
著書に『希望立国、ニッポン15の突破口』(編著、日本評論社)、『日米同盟:地球的安全保障強化のための日米協力』(米国シンクタンク:CSIS)、『SDGsを学ぶ』(SDG16執筆、法律文化社)など。
早稲田大学商学部卒業、ミシガン州立大学大学院農学部修士課程修了(農学・生態学)
<第2回> 外国人受入れ新時代の課題と展望
~排外主義の風潮を超えて~
日時
2026年11月10日(火)15:00~18:30
講師

毛受 敏浩(めんじゅ としひろ)さん
関西国際大学 客員教授
<プロフィール>
徳島県生まれ。大阪府立生野高等学校卒、慶應義塾大学法学部卒。兵庫県庁勤務中に米国エバグリーン州立大学公共政策大学院に派遣され修士号取得。
1988年より公益財団法人日本国際交流センターに勤務し、2024年9月まで執行理事を務めた。
これまで第一回全国国際交流・協力実践者会議委員長、内閣官房地域魅力創造有識者会議委員等を務め、慶應大学、静岡文化芸術大学などで非常勤講師を歴任。
外国人受入れ政策、多文化共生の専門家として、著書多数。
近著に『移民1000万人時代 2040年の日本の姿』(朝日新書、2026)。その他の著書に『人口亡国 移民で生まれ変わるニッポン』(朝日新書、2023)、『限界国家』(朝日新書、2017)『移民がひらく日本の未来』(明石書店、2020)等がある。
<第3回> 渋沢栄一の目指した資本主義、そして現代の里山資本主義
日時
2026年11月24日(火)15:00~18:30
講師

渋沢 寿一(しぶさわ じゅいち)さん
特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク 理事長
<プロフィール>
1952年生まれ。1980年、東京農業大学大学院修了。
国際協力機構専門家としてパラグアイに赴任後、長崎オランダ村、ハウステンボスの企画、経営に携わる。現在は、NPO法人共存の森ネットワーク理事長。全国の高校生100人が「森や海・川の名人」を訪ねる「聞き書き甲子園」の事業や、各地で開催する地域人材育成のための「なりわい塾」など、森林文化の教育・啓発を通して、人材の育成や地域づくりを手がける。
岡山県真庭市では、1998年から、木質バイオマスを利用した地域内循環経済「里山資本主義」の推進に努める。2012年より世田谷区教育委員。明治の実業家・渋沢栄一の曾孫。農学博士。著書に『森と算盤』(大和書房)など。
<第4回> 国際人権の現場から
日本国内の人権問題、そして、日本を取り巻く人権問題
日時
2026年12月14日(月)15:00~18:30
講師

国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)日本代表
アメリカ・ニューヨーク州弁護士
<プロフィール>
1998年、東京大学法学部卒業。大学4年生の時、アフリカ・エリトリアにて1年間、ボランティアで法律作成に携わる。
2000年から2016年まで日本で弁護士として活動。通常の弁護士業務の傍ら、日本の難民の法的支援や難民認定法改正に関わった。弁護士活動中に、ニューヨーク大学ロースクールに留学、国際学(International Studies)を専攻、2006年卒業(LL.M.)。
ニューヨーク大学卒業後の2006年から2007年にかけて、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)ニューヨーク本部のフェローを務め、その後帰国してHRW東京オフィス立ち上げに向け奔走。2009年にHRW東京オフィスを正式に設立した。2008年以来現職。
HRWでの主な活動は、日本政府への「人権外交」導入の働きかけ、日本外交を通じて世界各地の人権問題を解決する活動、そして、日本国内における人権問題の解決にむけた活動など。
ウェブサイトは www.hrw.org/ja
<第5回> 「集団浅慮」から考えるビジネスと人権
日時
2027年1月18日(月)15:00~18:30
講師

古賀 史健(こが ふみたけ)さん
株式会社バトンズ代表
作家・ライター
<プロフィール>
株式会社バトンズ代表。1973年福岡県生まれ。1998年、出版社勤務を経て独立。主な著書に世界40以上の国と地域で翻訳され、世界的ベストセラーとなった『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(岸見一郎氏との共著、ダイヤモンド社)のほか、『さみしい夜にはペンを持て』(ポプラ社、第73回小学館児童出版文化賞最終候補)、『さみしい夜のページをめくれ』(ポプラ社)、『取材・執筆・推敲』(ダイヤモンド社)、フジテレビ問題を扱った『集団浅慮』(ダイヤモンド社)などがあり、編著書累計2100万部を数える。
<第6回> 情報空間と人権、そして企業
~アテンション・エコノミーと個人情報保護~
日時
2027年2月8日(月)15:00~18:30
講師

山本 龍彦(やまもと たつひこ)さん
慶應義塾大学大学院法務研究科 教授
<プロフィール>
1976年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学博士(法学)。
慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表。日本公法学会理事、内閣府消費者委員会委員。
総務省「ICT活用のためのリテラシー向上に関する検討会」座長、総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」ワーキンググループ座長、デジタル庁「国際データガバナンス検討会」座長などを歴任。
主な著書に『アテンション・エコノミーのジレンマ』(KADOKAWA)、『AI と憲法』(日本経済新聞出版社)、『〈超個人主義〉の逆説―AI社会への憲法的警句』(弘文堂)など。
<第7回> 言葉をひらく
日時
2027年2月16日(火)15:00~18:30
講師

永井 玲衣(ながい れい)さん
哲学者
作家
<プロフィール>
人びとと考えあい、ききあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲氏とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch氏主催のムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)、『世界の適切な保存』(講談社)、『さみしくてごめん』(大和書房)。
第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
<事務局>
公益社団法人日本フィランソロピー協会
担当: 小川 千種(おがわ ちぐさ) 関根 美穂(せきね みほ)
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585
