定例セミナー
第443回
連携協働型の減災支援の強化へ
~変わりゆく企業の災害支援を学ぶ~
主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会
会場協力:フィリップ モリス ジャパン合同会社

2011年3月11日の東日本大震災から15年を迎えます。その後も、2016年に熊本地震、2024年に能登半島地震が発生。日本の国土は全世界の0.22%にもかかわらず、M6以上の地震は18.5%が日本で起きています。地震の他にも豪雨、噴火、津波等、言うまでもなく日本は災害大国です。
企業の支援も、資金・物品の支援、人的支援、企業のリソースを活用した支援等、発災ごとに進化してきました。そして いまは、防災・減災を目指した産官民連携型の支援へと向かっています。
今回のセミナーでは、避けられない災害の被害をいかに最小限にとどめるか、に焦点をあて、企業が連携できる避難生活支援プラットフォームをご紹介します。TKB(トイレ・キッチン・ベッド)の迅速な設置・運営で避難所の環境整備を行う、日本初の民間主体による避難生活支援ネットワーク「EDAN(イーダン)」、そして、内閣府が出資する「相互支援ネット」を核としてジェンダー視点での避難生活の環境改善を行う「全国女性会館協議会」です。
災害を防ぐことはできませんが、その影響を軽減することは可能です。連携することで支援の規模を拡げ、「災害大国日本」ならぬ「支援大国日本」へ。その実現にむけて、支援の術を皆さまとともに学びたいと思います。
開催概要
日時:
2026年3月24日(火)15時 ~ 17時
形式:
ハイブリッド開催(会場での対面形式とZoomによるオンライン形式)
・アーカイブ配信はありません。
・オンライン参加のZoom URLはお申し込み後、当日までにお送りいたします。
会場:
フィリップ モリス ジャパン合同会社(東京・溜池山王)
<所在地>
東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー26階
<最寄駅>
◆ 東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王」駅 7番出口直結
◆ 東京メトロ 千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前」駅 徒歩5分(改札内で溜池山王駅とつながっています)
<案内図>
こちらをご参照ください(フィリップ モリス ジャパン合同会社のHPに移動します)
定員:
会場:40 名、オンライン:80 名
・会場参加:受付終了
・オンライン参加:受付中(2026年3月23日(月)23:59まで)
※ 会場参加は、2026年3月19日(木)12:00をもって受付を終了いたしました。
※ オンライン参加は引き続きお申込みいただけます。
参加費:
一般 5,000円
会員 2,000円
学生 1,000円
※ 会員とは、当協会 会員企業 の役職員 および 個人会員(年会費12,000円)のみなさまです。
※ 当日のキャンセルにつきましては、キャンセル料として参加費全額を申し受けます。
すでにお支払い済みの場合も、返金や別の開催日への充当ができませんので、ご了承ください。
登壇者:
〇 公益社団法人ピースボート災害支援センター
理事・事務局長 上島 安裕(うえしま やすひろ)さん

<プロフィール>
2007年の中越沖地震からNGOスタッフとして人道支援をはじめ、国内外で80を超える国と地域で活動を行なってきた。現在は認定NPO法⼈ジャパン・プラットフォーム(JPF)共同代表理事/認定NPO法⼈全国災害ボランティア⽀援団体ネットワーク(JVOAD)運営委員/災害ボランティア活動⽀援プロジェクト会議(⽀援P)幹事などを兼任し、国内外での人道支援活動に加え、防災・減災の推進にも取り組んでいる。2025年9月に立ち上がった「EDAN(イーダン)」を統括している。
〇 フィリップ モリス ジャパン合同会社
エクスターナル アフェアーズ サステナビリティ&アライアンス推進部長
児玉 紗梨(こだま さり)さん

<プロフィール>
在外公館、航空・IT業界を経て2022年フィリップ モリス ジャパン入社。社会貢献・サステナビリティを統括し、災害支援や農業支援を通じて企業・自治体・NPOの共創による社会課題解決の基盤づくりを推進。現在は避難生活支援ネットワーク「EDAN(イーダン)」の展開に注力している。
〇 NPO法人全国女性会館協議会
常任理事 柴田 美代子(しばた みよこ)さん

<プロフィール>
2007年より東京ウィメンズプラザ事業推進係主任専門員として17年間、東京都の男女共同参画に関わる課題解決に向けた企画運営に従事。2011年から全国女性会館協議会常任理事として、東日本大震災をきっかけとした全国の男女共同参画センター同士が支え合う「相互支援ネットワーク」を構築、熊本地震や能登半島地震等で被災地ニーズに応じた支援を可能とした。2024年より世田谷区立男女共同参画センターで女性防災コーディネーター養成講座等を実施。
■ EDAN(イーダン:Essential Disaster Assistance Network)について
フィリップ モリス ジャパンとNPO団体が連携し、2025年9月に始動した日本初の民間主体による避難生活支援ネットワーク。災害関連死ゼロを目指し、発災後48時間以内にTKB(トイレ・キッチン・ベッド)を被災地へ迅速に届ける体制を専門的な知見で構築。
開催報告

2026年3月24日、会場およびオンラインのハイブリッド形式にて開催し、17名の方にご参加いただきました。
登壇内容
上島さんは、過去の主な災害事例を挙げ、高齢化、公務員数の減少、地方の過疎化により、被災地では行政の対応が追い付かず、避難所に滞在できない事態も発生している現状を報告。近年は減災支援が求められており、行政・社協・民間支援セクターが連携して災害関連死を減らす取り組みも行なわれていると説明。
児玉さんは、自社の企業理念「煙のない社会」の実現を目指すうえで重要な「リスクを完全にはなくせなくとも、その害を減らす」という考え方が防災・減災の目標と通じていると述べ、特に災害関連死が減らない課題に触れ、民間主導の支援組織「EDAN(避難生活支援ネットワーク)」※1 設立に至った背景を説明。同社が資金提供とネットワーク構築支援、JVOAD(認定特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)が全体統括、PBVが事務局調整や発災時の現地調整を担うことで迅速な支援を目指す。多くの企業に連携・協働いただきたいと参画を呼び掛けた。
柴田さんは、全国の男女共同参画センター、女性センターを結ぶネットワーク組織である協議会について説明。東日本大震災に関する調査や相談事業を通して、災害時は女性と男性で支援ニーズが異なること、避難所生活や雇用問題において女性が困難を抱えやすいという実態を踏まえ、2015年に「相互支援ネットワーク」※2 を構築した経緯を紹介した。能登半島地震被災地では、JPA、日本ロレアル株式会社と連携し、女性を対象とした居場所・相談支援事業※3 を実施。防災に関する意思決定が男性中心になりがちであることを踏まえ、企業への期待として、男女共同参画の視点からの災害対策への理解を求めた。
※1 Essential Disaster Assistance Network の略。https://edan-bosai.jp/
※2 https://saigai-network.j-kaikan.jp/
※3 https://www.loreal.com/ja-jp/japan/press-releases/brands/jp-noto-press-release/
参加者の感想
- 企業の方の取り組みをお伺いできて大変参考になりました。また、企業とNPOがつながっている、とても好ましい事例だと感じております。
- イベントタイトルが、他であまり聞かない切り口であるように感じたため参加しました。企業のサステナビリティ部門で災害支援を担当しています。世界各地で災害が激甚化・頻発化している状況を踏まえ、防災・減災に向けた取り組みの重要性が一層増していることを日々感じています。
- 災害ボランティアの世界で有名な方のお話を聞くことができ、大変参考になりました。災害の後だけでなく、起こる前の活動の重要性は同感です。災害時の避難所の混乱は避けられないため、想定訓練を徹底するべきだと思います。
変わりゆく企業の災害支援を学び、人と地域社会、それぞれの立場でできることを考えるヒントをお持ち帰りいただけておりましたら幸いです。会場でのつながりから、新たな取り組みのきっかけも生まれたようです。ご興味をお持ちいただける方は、当協会までお問合せください。
事務局:
公益社団法人日本フィランソロピー協会
担当: 三宅 玲子(みやけ れいこ)、宇都宮 晴子(うつのみや はるこ)
TEL: 03-5205-7580 FAX: 03-5205-7585
