団体の活動
2011年3月、東日本大震災で甚大な被害を受け「最大被災地」と呼ばれた宮城県石巻地域で被災し移動手段を失った住民を送迎するボランティア組織として活動を開始しました。
災害から10年目を迎える現在でもニーズは減ることがなく、高齢者や障害者など、復興から取り残されがちな災害弱者と呼ばれる方々の送迎を続けています。また送迎だけでなく、身体が不自由で孤立しがちな移動手段のない住民と一緒に買い物や温泉などへ行く「付き添いつきお出かけ送迎」、送迎の担い手育成のための講習会開催なども行っています。
コロナ禍での取り組み・課題
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されている中、通院などの生命に関わる重要な移動手段を維持するため、消毒や換気、マスク着用などを徹底した上で、地元のボランティアが中心となり、コロナの影響下でも毎日40~50名ほどを病院や買い物などに送り届けています。
もともと呼吸器や循環器などの基礎疾患を抱え体力のない高齢者や障害者の利用者も多いため、感染対策は非常に重要です。私たちが送迎しないと必要な外出の術を失い、持病の悪化等生命に関わる危険のある方も多く簡単に活動を休むことはできません。
普段は一人ぼっちの利用者などが心待ちにしている「付き添いつきお出かけ送迎」は一時休止しており、心身の健康維持のためにも、安全に再開する術を模索中です。