お知らせ

2019.02.28

富田わくわく食堂に行ってきました。

次世代育成事業で推進委員をお願いしている大阪高槻のタウンスペースWAKWAK様主催のイベントに参加しました。

高槻は、2018年6月に発生した大阪北部地震(高槻が震源)の被災地であり、今年度は防災がテーマでした。

協会から大阪ガス様とTOA様をご紹介し、大阪ガス様が防災プログラム(古代の火おこしと防災ワークショップ)を、TOA様が「TOA音の防災シアター カンカン塔の見張り番」の人形劇を上演して下さいました。

<以下がそのご報告です>

2月23日、大阪富田の高槻市富田ふれあい文化センターで第5回目の「富田わくわく食堂」(地域に住む子どもからお年寄りの方まではごちゃごちゃに交わる拠点―子ども食堂)、が開催されました。

会場の富田ふれあい文化センター

阪急京都本線 富田駅から徒歩8分ぐらいのところにある会場には、受け付け開始の10時30分の前から大ホール、小ホールともに、赤大路小学校、富田小学校、高槻第四中学校の生徒さんの準備の熱気であふれていました。

11時、大ホールに100人以上が集まり、昨年の大阪高槻地震を振り返る映像と中学生の呼びかけで開会セレモニーが開始。高槻第四中学校吹奏楽部による演奏と合唱で、会場の雰囲気が盛り上がりました。

 

その後、富田小学校5年生の有志による「ほっとStation富田」という学習についての発表。“自分たちで考え、自分たちの足で調べ、防災マップを作り、さらによりよくしていくために自分たちにできることを考え、発表する”、という活動発表。小学生が自分たちの目線で作った防災マップは富田小学校を中心にしていて非常に細かく、わかりやすくできていて、災害が発生する前にこういう情報を一人一人が自分事として確認しておくことが重要なんだと実感しました。

続いて、赤大路小学校の取り組みの発表。こちらも自分たちの足で、福祉施設や民生委員、地域のために活動をしている人たちにインタビューを行い、また、企業が社会貢献という観点でどのような取り組みをしているかについて阪急阪神ホールディングスのCSRご担当の方の授業等を通して学んだことを発表。最後に高槻第四中学校の1年生有志3名から、大阪高槻地震などの災害支援への寄付の依頼があり、開会式が終了。終了後、その3名が受付で募金箱をもち寄付のよびかけをおこなっていました。

小学生、中学生が真剣に発表する場とあって、100名以上が開会セレモニーから引き続き、聞き入っていました。

並行して、小ホールでは、大阪ガスさまによる防災プログラム(古代の火おこしと防災ワークショップ)が、午前午後それぞれ1回ずつ開催されました。まず、外の会場で火起こし体験をした後、ホールに戻って、防災紙芝居。災害に備えるための知識、災害時の行動や判断に必要なことをわかりやすい紙芝居で学んだあと、間違い探しクイズ形式でさらに知識の確認を行いました。最後は新聞紙を使った防災グッズ(スリッパ)づくり。新聞一枚でかなり丈夫なスリッパができ、こういう知識を持っているといざという時に本当に役に立つのだろうと感じました。参加していたのは主に親子連れや中学生。それぞれがとても楽しそうに取り組んでいました。

同じ小ホールの反対側では高槻第四中学1年生による防災かるた大会や赤大路小学校5年生による昔の遊び体験コーナーがあり、小さい子どもたちも楽しんでいました。

昼食は隣の社会福祉法人つながりサニースポットが開催した子ども食堂で提供されるカレーライス(大人300円、子供100円)を多くの参加者と一緒にいただきました。

午後からは大ホールでTOA株式会社様による音の防災シアターという人形劇。会場の子どもたちを巻き込んでの人形劇に、小学生だけでなく、中学生も、引き込まれていました。普段と違う音が聴こえたらどうするか、音を自分で判断することの重要性を人形劇から学べたのでは、と思います。

そのあと、サンスター様から歯ブラシの提供を受けて、歯磨き指導が行われ、災害時など、水があまり使えないような場合のうがいの方法などの指導がありました。

富田わくわく食堂は、防災をテーマに小学生・中学生が中心となって開催したお祭りで、学校や地域、企業がみんながサポートして心地よい空間を作り上げていました。サポートする側にそれなりの覚悟があれば、小学生や中学1年生でもこれだけの活動や発表ができるんだなあ、ととても驚いたというのが正直な感想で、熱気にあふれた楽しい一日でした。